diary.22 まとめてドン

ガレージキットのHPに最近の作品をまとめてアップしました。「テレスドン再生」「地底人」「悪魔ッ子リリー」です。お時間のある時、ぜひご覧になってください。

もう一つ、「ガヴァドンA」は完全に確認ミス。2007年に仕上げたキットを今頃アップです。ガブァドンAからバシバシ尻尾で叩かれても何も文句は言えません……。

実はこんな、ある意味マイナーな作品を好んで作っているのには理由があります。現在、円谷プロとコモリプロジェクトにてコラボを準備中。近いうちに発表されると思いますので、楽しみに待っていてくださいね。

diary.21 第4弾 無敵のガッツ星人

大変長らくお待たせしております。
 
コモリプロジェクト第4弾、無敵のガッツ星人。ようやくすべての準備が整いつつあり、今週中より順に発送を開始します。

いや~、もっと早くにお届けするつもりでしたが、型抜きの予定が大幅にズレてしまいました……。皆さまにはご迷惑をおかけして本当に申し訳ありません。

お詫びということではありませんが、いつものインストの他に別途資料も同封しております。高山模様の彩色のお供にしていただけたら幸いです。

そうそう、塗装したガッツ星人を見てあらためて思ったことですが、スタイリッシュで実にカッコいい星人だということです。色がめちゃくちゃ映えます。これってデザインをされた池谷仙克さんのセンスですよね。とても面倒ではあるんですが、ぜひ、色を乗せてみてください。必ずや仮組み、サフ吹きの何倍ものオーラが噴き出してきますので。

完成したら僕のところにどんどん写真を送ってくださいね。

diary.20 ソフビ版ネロンガ、登場

コモリプロジェクトを立ち上げる際に掲げた三本柱の一つ、それがソフビ版を出す事でした。

思い起こせばコロナが流行り出す直前、円谷ワンフェスのトークショーで僕がセンムに直談判をし、センムがそれを受けて下さった。それから二年を経てついに日の目を見ることに相成ったというワケです。

正直なところ成型はもう少し甘くなるかと思いましたが、山脇さんの山脇さんたる所以である、触ると怪我するくらいのエッジがしっかり出ていて驚きました。ソフビの世界も技術の進歩が目覚ましいんですね~

初回分は予約だけで売り切れになりそうだと海洋堂のNくんから連絡が入りました。いやはやビックリです。同時に、皆さまに心から感謝したいと思います。

ネロンガの結果が良好なら、第2弾のティグリスも、更にその先へもソフビ化は続くことになるでしょう。あちこちの机の上や本棚の角、玄関にコモリプロジェクトの怪獣達が並ぶところをムフフと想像しながら次なるプランを練りたいと思います。

そうそう、今月売りの月刊ホビージャパン3月号には僕とセンムの記事が載っておりますので、そちらも手に取ってくださいませ。 

海洋堂のオンラインストアはこちらから。
https://www.kyd-store.jp/c/genre/koutishimanto-factory_g_k/sv055

diary.19 コモリプロジェクト第4弾は無敵のガッツ星人

大変長らくお待たせいたしました。コモリプロジェクトの新作、満を持して報告をさせていただきます。

 第3弾を担当する竹谷さんは絶賛モウソウ中、よって第4弾を繰り上げさせました。アイテムは「ウルトラセブン」第39話、第40話、「セブン暗殺計画(前後編)」に登場した分身宇宙人ガッツ星人です。

ちなみにこれ、新作原型ではありません。プロジェクトを立ち上げた当初から謳っておりましたもう一つの柱、「復刻」となります。原型は森下要氏、2004年に怪々大行進のNO.16として発表されました。大きな丸い頭、全身のバランスとスーツの弛みや皺、一切ポージングに頼らない造型勝負のシンプルな立ち姿。30cmサイズのガッツ星人としては他に類を見ない素晴らしい作品になっています。24日発売のホビージャパンにも記事を掲載しております。ぜひとも手に取ってご一読くださいますようお願いします。

受注受付は2022年初頭より行います。どうか年末年始、お金を使い過ぎないようにしてください(笑)

最後にこの写真、フィギュアはガッツ星人だけではありません。昔懐かしい怪獣図鑑を模して、トタンから材木、自転車に至るまですべて造型物となっております。制作は土井眞一氏が行いました。このこだわりが我がプロジェクトのモットーです。

diary.18 展示

コモリプロジェクト第1弾のネロンガ、第2弾のティグリスをお店のショーケースに展示させていただきました。この二体は僕が彩色したものです。

画でも料理でもそうですが、直に見るとやっぱり違います。写真は加工も出来るし、見せたくない部分は周到に隠します(笑)でも、直見はエアブラシや筆の使い方、上手くいった部分も失敗している部分もすべて曝け出される。感じる要素が沢山あると思います。これってつまりLIVEなんですね。

制作したキットを展示会でどーんとお見せするのもいいんですが、それをやるには会場の問題やコロナのタイミングなどいろいろ重なってきますからね~ だから今はこんな感じで知り合いのお店にキットを貸し出そうかと考えています。ガレージキットを知っている人にはもちろん知らない人にも造型の素晴らしさ、色使いの面白さに触れて欲しいですから。

この二体は福岡市天神の天神ロフトビル地下1Fにあるホビーショップ、トム・ソーヤさんにあります。お近くに来られた際はぜひ立ち寄ってくださいませ。たまに僕も顔出してますから見かけたら遠慮なく声をかけてくださいね!

ホビーショップ トム・ソーヤ (ocnk.net)

diary.17 宇宙鳥人

先日、アイロス星人を完成させました。これがたいそう評判がよく、お褒めの言葉を沢山頂戴しております。おそらく皆さん、制作の面倒さを分かっていらっしゃる。
「よくぞ地道に塗り上げた。褒めて遣わす」
 「ははぁ~っ!」 
そんな感じです(笑)

折角なので、キットのページに載せているのとは別の画像を貼っておきます。いつものように完成した直後、仕事場の机で撮ったものです。

 レシピなど詳しい記事はガレージキットのページにアップします。
そちらの方もよろしくご一読ください。

ガレージキット – 宇宙鳥人 アイロス星人

diary.16 デカい獣

アス工房デカものチャレンジ後編、有翼怪獣チャンドラー、完成です。

浅川さんのキットに触れたことのある人は分かると思いますが、どれもこれも緻密であり大きい。取り回しも大変だし、その分、塗り込みも忍耐とテクニックが問われます。

だいたいチャンドラーの体色って分かります? なんとなくこげ茶色っぽいとか、埃っぽいとかだと思うんです。でも、それをどうやって表現していくかは難しい……。毎回悩みまくりですが、浅川さんのデカい獣は特に悩ませられます。でも、それがまた楽しいんですけどね(苦笑)

詳しい記事はガレージキットのページにアップします。
よろしくご一読ください。

ガレージキット – 有翼怪獣チャンドラー

diary.15 リペイント

アス工房デカものチャレンジ、先に完成したのは岩石怪獣サドラでした。

ポーズといい皮膚のテクスチャーといい素晴らしいキットです。浅川さんの匠の技が光ります。それを台無しにしないよう彩色も奮闘しました。詳しくはキットの解説の方をご覧ください。
ガレージキット – 岩石怪獣サドラ

さて、こうなると昔作ったサドラが気になります。あらためて眺めてみると、随分と色合いが寂しい。全体がこげ茶色でくすんでいる感じがします。今なら色味の記憶が新鮮ですからね。ということで急遽リペイントすることにしました。

塗装した色を剥がすことは一切しません。この色に新たな色を足していけば深みが生まれます。明るい茶色や深い青をエアブラシや筆で塗っていくと、だんだんと赤い魔獣の雰囲気が立ち上がってきました。

リペイントをするもしないも自由ですが、僕からすればしないのは勿体ない気がします。昔より今の方が技量も表現も上ですからね、再塗装された完成品がカッコ悪くなるワケないんです。僕なんかエンドレスでリペイントしていられるくらいです(笑)

diary.14 ホビーライフ

ティグリスとネロンガの発送を終え、プロジェクト的には一段落しております。もちろん、次の準備は静かに進行していますし、新たな展開に通じる打ち合わせもしております。

さて、世の中は今だコロナ禍の中。しかも降り続く大雨でなかなか身動きが取れません。こんな時は(こんな時も)家で好きなことに没頭するのが一番です。
ラゴン以降に完成させた作品を並べますと、

・磁力怪獣マグネドン   アトラゴンGK  宮崎逸志氏  
・月ノ輪怪獣クレッセント ゴート      杉本浩二氏
・宇宙小怪獣クプクプ   かなめみお    森下要氏

―――です。
マグネドンの体色の複雑さ、クレッセントの造形美、まさかクプクプを制作できる日がくるなんて! ……という感じで楽しみました。興味のある方は解説を別ページに載せていますのでそちらをご覧ください。というより、ここを読んでいらっしゃる方はとっくにご存知ですよね(笑)

小怪獣を作った反動からか、アス工房さんのデカいキット(それも二体)に手を付けました。歯応え満点のキットですから、たっぷり楽しみたいと思います。

diary.13 完売御礼

暑中お見舞い申し上げます。

国内ではオリンピックで熱戦が繰り広げられ、感染者数はうなぎのぼり。ちなみに昨日は土用の丑の日。もうなにがなんだかぐちゃぐちゃな感じですね~。こんな時は涼しいところでガレージキットを作りましょう。

昨日を以て、第2弾ティグリスの一次生産分が完売いたしました。すべて皆さまのおかげです。本当にありがとうございました。

平成怪獣を30cm強のサイズで世に送り出すことは大きなチャレンジでした。ネームバリューもそう、価格面も含めて大いに冒険でした。しかし、ティグリスを知らないオールド世代が形や造型のカッコ良さに惚れたと言ってくださり、反対にヤング世代は待ってましたと喜んで迎えてくれました。裾野を広げる。これぞ僕が夢見た状況です。本当にチャレンジして良かったと思います。

コモリプロジェクトは次なる目標に向かいます。けれども、次回のタイミングでネロンガ、ティグリスともに追加生産を致します。待ってさえいれば必ず買えるガレージキットを目指して。

重ねて、皆さま、心からありがとうございました。

2021.07.29
コモリプロジェクト
代表 小森 陽一