diary.9 春うらら

どうして春は眠たくなるんでしょうね。寝ても寝ても寝足りない感じがします。というワケでもないんですが、先週末はこの方を制作しました。ペガ星人、別名は催眠宇宙人です。

綺麗でしょう。スタイルも抜群、ブルーのファーが決まってます。でも、印象薄いんですよね。地球の大気圧に耐えられないからって宇宙船から出て来ないし、等身大のままだし、おまけに登場時間短いし。セブンも中頃に差し掛かると予算のやりくりが大変だったようですもんね。

そんな大人の事情はさておき、この見事なペガ星人は森下要氏の原型です。硬い粘土で羽毛の柔らかさが巧みに表現されています。彩色は造型を台無しにしないよう奮闘しました。いつものようにアクリルからスタートです。凹凸を意識しながらブルーをエアブラシで吹いていき、その上から筆で更に深いブルー、淡いブルーで濃淡をつけていきます。映像を確認すると胸周りのファーと下半身は羽毛の濃さが違います。今回のキモはここだと考え、意識して塗り分けしました。エナメルを使ったのはポイントだけです。ところどころ、下半身の羽毛を更に白く見せる為に薄く塗って拭き取りました。

最後に合成画像を一枚。新福小太郎氏の作品です。お袋の机の上に乗っていたような雑誌みたいで、思わず懐かしさが甦りました。素晴らしいセンスですね~。