Recipe

ここでは僕の塗装過程を順に紹介します。やり方は我流で自己流、無手勝流です(笑)
ガレージキットの彩色に正解なんかありません。映像や写真をベースに再現を極めるも良し、イメージを先行させるのも良し、自分の脳内記憶を投影するのも良し。つまり、思いのまま、自分のやりたいように色を乗せればいいのです。このレシピもあくまでも参考です。バッチリ踏み台にして自分の求めるネロンガに仕上げてください。

 

1.口の中

くすんだ感じを出す為、アクリルのマルーンを6、ニュートラルグレーを3、クリアオレンジを1の割り合いで混ぜます。これ、ヤマタク先生が昔ホビージャパンで語っておられたやり方です。歯はホワイトに少しのイエローFS(313)を混ぜ、アイボリーを作ります。その上からエナメルのクリアオレンジ、クリアイエロー、フラットブラウンで琥珀色を作り、塗ります。好みでその色を剥ぎ落すんですが、僕は愛犬の歯を参考にしています(笑)

 

2.目とか爪とか角

目は歯と一緒の色です。エアブラシで薄く塗ります。基本的には角や爪もそうしています。今回、爪はその上からエナメルのクリアオレンジ、クリアイエローを足したものを塗りました。ひび割れた感じを出す為に、その上から筆でグレーを塗っています。角もそうしています。

 

3.縁を塗る

目や爪の縁にベース色を筆塗りします。マスキングをする時、こうしておけば便利です。なんか歌舞伎の隈取みたいですね~。

 

4.ベース色

一番下になる色に今回はブラウンをもってきました。日本の怪獣達はベースが黒や茶色が多いんですが、海外のモンスターは逆に明るい色が多いのが特徴です。これをやっていた頃は「ゲーム・オブ・スローンズ」に夢中になっていたので、ドラゴンのイメージを取り込もうと考えました。背びれも凹みにはブラウンを乗せています。でも、真っ茶色になったネロンガを見た時、失敗したかなぁ……と不安になりました。

 

5.色を重ねる

ベースが出来たら次は陰影です。凹んでいる部分にエアブラシでブラックを乗せていきます。真っ黒にする必要はなく、黒っぽくなるくらいで充分だと思います。

 

6.さらに重ねる

ブラックを乗せ終わったら、今度は暗いブラウンを重ねていきます。赤褐色(131)やマホガニー(42)などを使いました。ここら辺は好みですね。ベースのブラウンが残るように意識しながら全体を構成していきます。音楽でも聴きながらリラックスしてやるといい感じになると思います。

 

7.背びれを塗る

ネロンガの特徴の一つはこの黄色い背びれです。ベースに入れたブラウンを活かしつつ、イエローを乗せていきます。黄橙色(58)やキャラクターイエロー(109)、RLM04イエロー(113)などここも好みですね。濃すぎると思ったら明るく、明るすぎると思ったら濃く、強弱を意識してやります。エアブラシだけに頼らず、筆で塗るのも効果的です。

 

8.全体を馴染ませる

マスキングテープを剥がして全体の調子と馴染ませます。僕はよくシンナーで薄く溶かした色を筆塗りします。ここでは赤褐色やマホガニーを薄めて塗っていますね。あと、もう少し色に味わいを出したくなったらあえて青系の色を薄めて塗ったりもします。ドライブラシはあんまりやりません。あくまでも触り程度です。やり過ぎると折角の色合いが崩れてしまいますからね。
そうそう、目は歯と一緒です。エナメルで琥珀色を作って塗り、真ん中を意識しながら剥がします。濁った目の色って生物感が高まるのでぜひ試してください。

 

9.仕上げ

触覚や後ろ足を取り付け、パテ埋めです。パテはそのままにせず、必ずリューターなどで削ってください。整形ってやっぱり大事です。仕上がりが全然違ってきます。それが終わったら、これまでやった肯定と同じようにしっかり全体と馴染ませます。最後に虎柄のような模様を筆で描き込みました。これ、成田亨さんのデザイン画からの引用です。プロジェクトでネロンガをやると決めた時から、デザイン画にあるラインは活かそうと決めておりました。再びブラウンで模様を描き込むと、まるでマグマが垂れているようにも見えます。うんうん、カッコいいぞ、ネロンガ!

僕のレシピは以上です。次はあなたのレシピでネロンガに命を吹き込んでください。