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diary.52 再利用

未組立てのガレージキットを段ボールに詰めてガレージに置いています。家の中に置き場がなくなり、苦肉の策です。その際、木製の飾り台なんかも一緒に入れていたんですね。これら飾り台の多くは新品ではなく、ニスを塗って実際に使っていたもの、仮り組みしたキットを一時的に立てたりしたもの、塗装作業をする際に倒れないように使ったものと、いろんな用途で使用していました。だから、大小の穴だらけ、表面には傷や凹みもついています。

先週、気候がよくなってきたので、段ボールから大きめのタッパーにキットを移し替えることにしました。ガレージに置いた段ボールにはダンゴムシが寄ってきたり、虫の住処になってしまうことが多々ありますからね。タッパーに入れて密閉し、家の中に運び込むことにしたんです。

すると――。
飾り台になにやら見慣れないものがいっぱい。よく見るとカビでした。虫にばっかり気を取られ、湿気の方をすっかり忘れていたんです……。そこで今回、カビ落としする機会に再利用することにしました。市販の木製カビ落とし剤で綺麗にカビを拭い取り、しっかり水で洗って丸一乾燥させました。次にドリルで開けた無数の穴をパテで塞ぎ、固まったらゴシゴシとやすり掛けして平らにします。ついでに傷や凹みもペーパーで慣らしていきました。この上から黒のスプレーを吹きかけるとあら綺麗。鏡面みたいにまっさらな木製飾り台が現れます。

キットはそのままでもいいですが、やっぱり飾り台があると見栄えが違ってきます。お洒落は足元からとも言う通り、自己流の飾り台で世界観を作ってみてはいかがでしょうか。

diary.51 春遠からず

昨日、市内を車で走っていたら、すでに幾つもの木で桜の花が咲いていました。もうそこまで春はやって来ているよう。そんな中、冬の象徴のようなこの方、伝説怪獣ウーがようやく完成しました。

ようやくと書いたのは、制作し始めて数年越しだから。見てください、この毛の表現。組むだけでも怖気づくような造りです。そしてまた体色が白という、これまた言い訳の効かない代物。手を付けてはその都度跳ね返されるの繰り返しでした……。

原型はアス工房の浅川洋氏。浅川さんのウーの登場により、ガレージキットの表現が大きく変化したのは間違いありません。パーツを重ねる事で厚みと空気の層、陰影を作り出すなんて、「なんて発想だ!」と言わずにはおれません。

それにしても、白ってどこが終わりなのか分からなくなりますね。文章の修正とよく似ています。何度やっても満足出来ず、ひたすらいじくりまわして袋小路にはまる。だから、ひとまずこれにて完成。またいつか、発見があったら塗り重ねていこうと思います。

追記
浅川さんのHPでもウーの項目で完成品として紹介いただいております。よろしければそちらの方もご覧ください。
アレイドウルトラマンシリーズ (asukoubou.website)

diary.50 最近の動向

明けましておめでとうから更新してなかったんですね……。
いつも見てくださっている方々、大変申し訳ありませんでした。

えーとですね、いろいろやってます(笑)
昨年のツブコンで発表しました「かいじゅうのすみか」、
僕等はαプロジェクトと呼んでいるんですが、
現在、原作となる小説を執筆中です。
「ゴジラ マイナスワン」がアカデミー獲ったし、
本当に素晴らしい怪獣の流れを絶やさないよう、
僕もますます奮闘いたします。
山崎監督、オメデトウゴサイマス!!!

コモリプロジェクトの続報です。
第7弾「インペライザー」は今月いっぱいにはほぼ原型が出来上がると思います。
源造さんの魂が詰まった「インペライザー」はまさに平成の「キングジョー」、
楽しみに待っていてください。

続けて第8弾の「ツインテール」、こちらも竹添くんが原型製作中です。
「グドン」と完璧に合わせた造型なので、今時で言うところの映えると思います(笑)
そのタイミングでですね、「グドン」も再販出来たらなと考えています。
ありがたいことに問い合わせがずっと続いています。
なんとかそれに応えたいなと考えています。

それからですね、ボークスさんからの依頼で作例をやってます。
オリエントヒーローシリーズが復活しましたよね、その一環です。
こちらも情報解禁を楽しみに待っていただけたらと思います。

最後にこれ。
すいかクラブ、おぐらさんの新作「レインボーモスラ」を仕上げました。
冬のワンフェスで展示されたのでご覧になった方も多いと思います。
いつもは汚く塗ってばかり、でもモスラは真逆ですからね、
ほんとに苦労しました。
その辺りのエピソードは3.25売りのホビージャパンに掲載されます。
楽しみにご覧下さい。

diary.49 辰年

新年、明けましておめでとうございます。

……って言いづらい幕開けになりましたね。
地震に事故、ほんとに項垂れてしまいます。
でも、こんな時だからこそ、自分に出来る、自分にしか出来ないことを懸命にやって
世の中を明るく楽しく盛り上げていきましょう。

伊藤さんから眩いばかりのドドンゴの画像をいただきました。
これ、元はボークスJr.のキットなんですよ。
伊藤さんの手にかかればこんなに巨大に雄々しく見えます。
ドドンゴは伝説の麒麟がモチーフ、いわば竜族ですね。
ドド様、どうか今年をピカピカに明るく照らしてくださいませ。

僕はというと、年末年始は仕事に追われまくりで、
まったくキットに触れずにおりました。
提出が終わったので週末は久しぶりに腕をふるおうかと思っております。
イーグルクラフト南田さんのビルガモ、
ゴート杉本さんのタイラント、
この二体は近々完成させたいですね。

さて、今年もコモリプロジェクトでは新作のキットを準備しています。
第7弾 インペライザー ZO MODELS 伊原源造氏
第8弾 ツインテール  クラバートガレージ 竹添 展氏
それから展示会の依頼なども受けております。
どんどん情報をアップしていきますので、楽しみにしていてください。

本年もコモリプロジェクトをどうぞよろしくお願いいたします。

diary.48 発送開始

第6弾、地底怪獣グドン、発送を開始いたしました。

高いキットですからね、少しでも喜んでいただければとサインを入れております。

梱包は注意をはらって行っていますが、万が一、破損等あればメールにてご一報くださいませ。

もう間もなく皆さんの住む場所へ現れると思います!

diary.47 無から有へ

第6弾、地底怪獣グドン、注文を締め切りました。本当に沢山のご注文をありがとうございました。
当選された方には本日中(23日)にメールをお送りいたします。

悩みながら愉しみながら、竹添くんの作業部屋で生まれたグドンは、やがて複製を経て数を増やし、インストの文章やデザインの構成を繰り返しながら商品となって、遂に皆さんのお手元へ向かうことになります。

無から有へ。

今度はそれぞれの元に届いたグドンが命を吹き込まれ、魅了していくことでしょう。ガレージキットの本質はあらためて共同作業だと思います。

この度もコモリプロジェクトを応援いただき、心より感謝申し上げます。
では次回、第7弾でお会いいたしましょう。

diary.46 グドン、予約迫る

お伝えしておりました通り、今週末よりグドンの予約を開始します。

詳細を再度お伝えいたしますね。

○ コモリプロジェクト第6弾
帰ってきたウルトラマン」より、地底怪獣グドン

○ 原型
竹添展(クラバートガレージ)

○ 値段
45,100円(税込み)

○ 期間
10月20日(金)~22日(日)
コモリプロジェクトのHPにて受付。

○ 詳細
注文はお一人様2個まで。
数に限りがありますので、数量オーバーの場合は抽選とさせていただきます。
翌日23日(月)、当選された方にのみメールでご一報いたします。 

○ 発送
11月上旬、振込の確認順に発送を開始いたします。

ご予約、お待ちしております。

diary.45 もう一つ完成披露

グドンに引き続きの披露です。
来月3日、新たなる怪獣本が誕生します。

『Monster Theater 素晴らしき怪獣ガレージキットの世界』

タイトルは展覧会で現物を眺めるかのようにキットを見ていただきたいという想いから、
サブタイトルは大好きだった朝日ソノラマのファンタスティックコレクションに敬意を表して名付けました。

怪獣好き、ガレージキット好きが唸るような仕上がりになったと自負しています。秋の夜長、この本をお供に楽しい時間を過ごしてくださいませ。

すでにAmazonなどでも予約が始まっております。
よろしくお願いします。

diary.44 完成披露

長らくお待たせいたしました。地底怪獣グドン、完成です。
百聞は一見に如かず。
先ずは完成見本をご覧ください。

この造型は圧倒的な『動』です。身体全体が、尻尾の流れ、鞭の先端に至るまですべてが躍動しております。しかも、重心がまったくブレていない為にどっしりと起立します。そして、身体の厚みが凄まじい。まるで硬い装甲を纏っているかのような錯覚を覚えます。竹添マジック、ここに極まれり……。そんな感すらいたします。

もはやごちゃごちゃと言葉は要りませんね。あとはご自分の目で存分に確かめてください!!

○ コモリプロジェクト第6弾
「帰ってきたウルトラマン」より、地底怪獣グドン

○ 原型
竹添展(クラバートガレージ)

○ 値段
45,100円(税込み)

○ 発売
10月20日(金)~22日(日)
コモリプロジェクトのHPにて受付。
注文はお一人様2個まで。
数に限りがありますので、数量オーバーの場合は抽選とさせていただきます。
当選された方にはメールで一報いたします。
振込の確認順に発送を開始いたします。

diary.43 セカイ展、閉幕

報告が前後しますが、円形劇場フィギュアミュージアムで開催されていた
『怪獣劇場 小森陽一の世界展』
7月9日をもって閉幕しました。

延べ一万人を越える人に足を運んでいただいたそうです。嬉しいというよりありがたいですね。あらためてパワーをいただきました。これを糧にこれからも頑張ります。

閉幕したら即、梱包作業が待っています。といっても僕は現場にはおりません。北海道に取材旅行に出かけておりました。梱包はプロジェクトメンバーの土井眞一氏の指揮のもと、助手の加織さんをはじめ、ミュージアムのスタッフが総出で行ってくれたそうです。大感謝!

僕の出番は梱包されたキット達を箱から出して棚の中に戻すこと。掃除まで含めると丸三日かかりました。いやぁ、大変でした。それでも役目を終えたキット達がほっとしているように見えて、頑張って良かったなと思いました。それにね、久しぶりにこの光景を独り占めしながら飲むハイボールは格別でした~

さて、次はキット本の写真撮影です。まだまだお楽しみは続きます。