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diary.72 灼熱怪獣、完成

寒さに震えながら制作したのは、『ウルトラマン』第32話「果てしなき逆襲」に登場するザンボラーです。

ご覧の通り、めちゃくちゃ尻尾が長い。エレキング並といっても過言ではありません。
よって尻尾はギリギリまで取り付けませんでした。

今回のポイントはやっぱり背中と角でしょう。いかに電飾しないで輝いているように見せるか。誤解のないよう申しておきますが、僕は電飾を嫌っているわけではありません。むしろ全力肯定派です。目が光ると魂が宿りますもんね。ではどうして自分のキットに電飾を施さないかというと、(これまでやってこなかったから)です。

人にはそれぞれ癖があるように、僕にもそれがあります。統一感とでもいいましょうかね。バシッと揃っているのが好きだし、気持ちがいいんです。電飾をするならすべてしたい。でも、そうしてこなかったし、これからそうする為にはとんでもない作業時間が必要になる。だから、しない。こういう論法です。そう、実に面倒くさい奴なんですよ……苦笑

先日、合成師である新福小太郎さんから早速画像が届きました。まるで本編のスチールを観ているような見事な仕上がりです。でも、僕がニンマリしたのは別の部分。ザンボラーの怒りが発光という形でちゃんと表現されているのが嬉しかった。

詳しい解説はHPのガレージキットコーナーにアップしてあるので、ぜひご覧ください。    

・灼熱怪獣 ザンボラー
https://y-komori.net/garagekit/work/ultraman_111.html

diary.71 昏暮の激闘 グドン対ツインテール

今月発売のホビージャパン(以下、HJ)、コモリプロジェクトのページにはツインテールが登場です。活きの良いエビの味がする奴がこれでもかと誌面いっぱいを飾っております。

僕がプロデュースしているガレージキットメーカー、コモリプロジェクト。そこでグドンとツインテールを発売するにはそれなりの決断が必要でした。なんといってもこの二体は人気者、これまでに幾つも素晴らしいキットが登場しています。そこに割って入るのは当然ながらリスクが高い訳です。でも、蓋を開けたら結果は大好評。二体ともあっさりと完売しました。これには原型の竹添展(たけぞえひらく)くんの力が大です。

HJの誌面からも伝わる通り、兎に角両者ともイキがいい。魂が入ってますもんね。キットを手に入れた皆さんからは、「大満足」「傑作」「生きてる」と沢山の賛辞をいただいております。感謝感激です。

この二体、3月8日・9日の両日、福岡市の六本松蔦屋書店にて開催される「伊万里フェア」にて展示されるとのこと。お近くの方はぜひ、生の迫力をご覧くださいませ。

diary.70 内職

有名無名のメーカー・造形作家に関わらず、ガレージキットを生業にすると決して逃れられないのがこの箱詰め作業です。

型抜き屋さん(RCベルグさん)から届いたパーツを机や床一面に並べ、検品をしつつ箱の中へと収めていきます。輸送中に破損などがないよう、慎重に。かつ、パーツの入れ忘れがないように確かめながら進めます。印刷屋さんの方に廻してあるインスト(キットの解説と組み立て説明書)とパッケージ画像が届いたら、インストはデコマス(完成見本)の写真を同封して袋詰め、パッケージ画像はノリをくっ付けて箱に貼っていきます。おっと、サイン、屋号のシールに証紙のシールも忘れずに。すべての準備が整ったらようやく発送開始です。手間がかかるんですよ、ほんとに。

週末、午前中は執筆、午後からは内職でした。いつもならプロジェクトメンバーが手伝いに来てくれて賑やかなんですが、今回はあいにく仕事やワンフェスで忙しく、僕と妻の二人での作業となりました。まぁ夫婦水入らずでいろんな話をしながら共同作業も良いもんです。楽しい時間になりました。

もう間もなく皆さんのお手元へ活きの良いエビの味のする奴が届くかと思います。どうぞお楽しみに。

diary.69 完売御礼

週末に販売の受付を行いました『無双鉄神インペイラザー』『古代怪獣ツインテール』、びっくりするくらい沢山のご応募をありがとうございました。お陰様でツインテールは完売、インペライザーは若干数を残すのみとなりました(また、何かの折に発売の機会を設けたいと思います)

コモリプロジェクトも一つのメーカーとして認知度が上がってきたという手応えを感じます。しかし、それに甘んじることなく、攻めの姿勢で(あんなもの)(こんなもの)を立体化していきたいと思います。これからもどうぞよろしくお付き合いくださいませ。

重ねて、今回もありがとうございました。

プロジェクト代表 小森 陽一

diary.68 発売記念

本日21日、集英社文庫より『ツイン・アース』が発売となりました。Amazonで予約されていた方には既に届いているみたいですね。福岡市内の書店には明日並ぶんだそう。こんな時、九州は島なんだということを思い知らされますなぁ……泣

それはそうと、円谷プロの公式ホームページは一面『ツイン・アース』がジャックしています。塚越さんや北川さんとの対談も載っていますね。とてもユニークな内容なので、お時間のある時にでもご覧いただければと思います。ちなみに対談やコメントはまだまだアップされていきますのでお楽しみに。
リンク先 https://m-78.jp/

また、集英社文庫の方でも特設サイトが出来ています。こちらは『ツイン・アース』の世界観を視覚化したデジタルジオラマ画像や各界からの応援コメントなんかが載っています。山口さん、竹谷さん、皆さん、ほんとにありがとうございます。
リンク先 https://bunko.shueisha.co.jp/library/twinearth/

何にせよ、沢山の方に興味を持っていただいて、出来れば立ち読みではなく買って読んでいただければ嬉しいです!
よろしくお願いいたします。

diary.67 販売のお知らせ

お伝えしておりました通り、今週末よりツインテールの販売を開始します。

○ コモリプロジェクト第8弾
  「帰ってきたウルトラマン」より、古代怪獣ツインテール

○ 原型
  竹添展(クラバートガレージ)

○ 値段
  45,100円(税込み)

○ 期間
  1月25日(土)~26日(日)
  コモリプロジェクトのHPにて受付

○ 詳細
  注文はお一人様2個まで。
  数に限りがありますので、数量オーバーの場合は抽選とさせていただきます。
  翌日27日(月)、当選された方にのみメールでご一報いたします。 

○ 発送
  2月中旬を予定しています。
  振込の確認順に発送を開始いたします。

もう一つお知らせです。

大変なご好評をいただきました無双鉄神インペライザー、
若干数ではありますが、こちらも合わせて二次販売を行いたいと思います。

○ コモリプロジェクト第7弾
  「ウルトラマンメビウス」より、無双鉄神インペライザー

○ 原型
伊原 源造(ZO MODELS)

○ 値段
  59,400円(税込み)

○ 期間
  1月25日(土)~26日(日)
  コモリプロジェクトのHPにて受付

皆さまの応募をお待ちしております。

diary.66 解禁

明けましておめでとうございます。
そして、お待たせいたしました。
コモリプロジェクト第8弾、古代怪獣ツインテール
完成画像をここに解禁いたします。

どうですか。
前回僕が言ったこと、大袈裟じゃなかったでしょう。
このツインテール、イキが良いってもんじゃないです。
兎に角、ぐわんぐわん跳ね上がってますから!

怪獣ファンの脳裏に刻まれた暁の激闘、
グドン対ツインテールの一瞬をクラバート竹添くんが完璧に具現化してくれました。
これはジオラマにチャレンジされる方も多いのではないでしょうか。

発売は1月末から2月上旬で調整中です。
詳細は随時ホームページで発表して参りますので、お見逃しなく。

こんな感じでスタートしましたコモリプロジェクト、
2025年もどうぞよろしくお願いいたします。

diary.65 2024に現れた者達

恒例です。一年で作ったキットを並べてみました(リペイント含む)。

やっぱりいつもよりは数が少ないです。忙しいのはもちろんだったけど、歳を重ねると年々動き出しが億劫になってくるんですよね。頭の中であれこれ段取りを考えているうちに時間が経って、(また今度にしよう)って。いけませんね、それじゃ。到底すべてを作りあげることなんて出来ません。

今年作ったもので印象的なものはやっぱりレインボーモスラかな。ワンフェスに展示する『すいかクラブ』さんの完成用見本。おぐらのゆいちゃんに恥をかかせるわけにはいかねぇと懸命に制作に取り組みました。一生分のマスキングをやったような気がします。

ウータイラントは何年越しの完成になるのかな。なかなかハードルが高くて仮組み、サフ吹きの後、手が付けられませんでした。ようやく山の頂に昇ることが出来ました。

個人的にはダンガーも想い出深いです。SNSでどなたかの完成画像を見た瞬間、(カッコいい!)とスイッチが入ったんですよね。そこから怒涛の制作。こういう火の球みたいな感情がまだ沸くんだということに嬉しさと安心感がありました。

2025はツインテールが最初の一体かな。どんな時でも手は動かしていきたいと思います。

皆さま、本年も大変お世話になりました。
2025年もコモリプロジェクトをよろしくお願いいたします。

代表 小森 陽一

diary.64 古代怪獣、出現

皆さんに大好評で迎えられましたクラバートガレージ竹添氏の傑作、地底怪獣グドン。その対となる相手、古代怪獣ツインテール。すでに原型は完成し、RCベルグさんの方で複製作業に入っています。

今、塗装見本の作成中なんですが、この圧倒的な造型をなんと表現したらいいんでしょうね。兎に角、鮮度が凄いんです。吼えて、うねって、跳ね上がってます。ムチを振り上げて襲いかかるグドンに必死で抗おうとするツインテール、二大怪獣の激突の瞬間が完璧に切り取られています。

嘘だと思うんなら自分の目で確かめてください。年明けにはその全貌をしかとお見せいたしますから。

皆さま、本年も大変お世話になりました。
2025年もコモリプロジェクトをよろしくお願いいたします。

代表 小森 陽一

diary.63 令和のキング

ホビーラウンド30でトークライブを行った折、OHS(オリエントヒーローシリーズ)の新しい復活は怪獣王レッドキングだと発表された。

通称大石レッドキングは40cm近い大型サイズであり、着ぐるみよりもむしろ成田さんのデザイン画に近い造型がなされている。もちろん圧倒的な迫力なのだが、完成に至るまでには険しい山道を登らなければならない。その辺りの苦労話はVHF(ボークスホビーフレンド)第26号に書いたので、ぜひ手に取っていただきたい。

さて、復刻されたレッドキングだが、これがもう組み易いのなんの! ほんとに同じキットなのかと疑ってしまうほどのストレスの無さだ。 名作は名作のままで、制作におけるストレスを極限まで減らした技術の進歩と皆さんの努力に心からエールを送りたい。

大石レッドキング、強力に押忍!!