分身宇宙人 ガッツ星人
第39話 『セブン暗殺計画(前編)』
第40話 『セブン暗殺計画(後編)』より 分身宇宙人ガッツ星人
Modeling PLAKA第4弾
ラインナップを考える際、四つ足、尻尾モノの重量級が続くので少し趣向を変えてみてはと横山先生にアドバイスを受けました。油こってりの料理が続くとあっさりしたものが食べたくなるというわけです。ただ、白羽の矢を立てたのは「いかなる戦いにも負けたことがない」と豪語する無敵のガッツ星人です。後頭部の模様を脳裏に浮かべたら、とてもあっさりとはいきませんよね……(苦笑)
今回は新作原型ではありません。プロジェクトを立ち上げた当初から謳っておりましたもう一つの柱、「復刻」となります。原型は森下要氏、2004年に怪々大行進16として発表されました。大きな丸い頭、全身のバランスとスーツの弛みや皺、外連味のあるポージングに頼らない造型勝負のシンプルな立ち姿。30cmサイズのガッツ星人としては他に類を見ない素晴らしい作品になっています。要さんに確認したところ、これまで一度も再販した事がないとのことでした。プロジェクト初の宇宙人、復刻の冠に相応しいと考えた次第です。とまぁもっともらしいことを申しましたが、実はもう一つ、隠れた理由があります。告白しますと、ガッツ星人を仮組みしたまま十数年間放置しております。今以って未完なのです。もちろん何度もトライしようと手に取りました。でも、資料本を取り出して頭の模様を眺める度、勇気と気力がへなへなと萎んでしまうのです。そこで考えました。なんとかあの複雑な塗り分けを簡単にする方法はないものか? 行き着いたのがデカールでした。デカールで模様を再現し、貼り付ける。曲面だから当然のこと難しさはあると思います。ですが、筆塗りの手間に比べたら軽減されるのは間違いないと思います。模様は本編に登場するピーコック模様ではなく、高山良策氏が工房で塗られた唐草模様、オリジナルデザインを可能な限り再現することにしました。
そしてもう一つ、全高90mmの特製のスタンド(台座)を用意します。ガッツ星人はセブンを磔にしただけではありません。カプセル怪獣ウインダムの息の根も止めてしまいました。そこで、横たわるウインダムの上で不敵に微笑むガッツ星人の姿を再現しました。復刻とデカールとスタンドが合わさることで奏でられるガッツ星人の無敵伝説、存分に堪能いただければと思います。
尚、ここにアップした完成画像はホビージャパン2月号用に準備したものです。
背景もすべて作り物、アートディレクターの土井眞一氏が制作しました。
近日中に僕が制作した完成画像と差し替えます。
スタンド画像をアップします。
お前など相手にならん!とでもいうように屠ったウインダムの上に立つガッツ星人です。
制作はアートディレクターの土井眞一氏が行いました。
無敵のガッツ星人と豪語する存在感が溢れたものとなっております。
スタンドに立たせると、全高は400mmほどになります。
デカールはこちらになります。
高山良策氏のデザイン画からおこした模様です。
こちらを少しずつ切り貼りしていくことになります。
作業の様子は後日、動画をアップしたいと思います。
全高 | 重量 | パーツ数 | 付属品 | スタンド | 原型師 |
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310mm | 850g | 4点 | 腕パーツ (角度違い) |
制作・土井 眞一 | 森下 要 |