地殻怪地底獣 ティグリス(アルブームティグリス)
プロジェクト第二弾に平成の怪獣を据えることは最初から決めていました。昭和と平成を繋ぎつつ、扇のようにどこまでも末広がりをみせていく。そういうコンセプトの元でスタートした企画ですからね。誰がなんと言おうと守りには入りたくありませんでした。
問題はどのアイテムにするかでしたが、こちらもほとんど迷いませんでした。ウルトラマンガイアに三度登場したティグリスです。四つ足のシルエットは申し分なくカッコいいし、デザインも重厚かつ斬新さがあります。全身に装甲のような甲羅を持ち、炎のタテガミのような飾りが左右に三つずつ、大きな牙と爪で相手を威嚇しつつも、本当は地球の守護獣であり、侵略を受けた時には勇猛果敢に相手に立ち向かっていきました。まるでシーサーか狛犬のようなどこか憎めない姿に魅了されました。
原型はKyo氏です。以前より氏が制作するドラゴンや怪獣など見ていましたし、その表現力や巧さには大いに魅力を感じておりました。技術という点では申し分がなく、かつ、若い。平成の怪獣を立体化するにはこの勢いに賭けようと考えたのです。その結果がこれ、とてつもないティグリスが現れました。どうです、立体映えする堂々とした体躯。全身の流れるようなラインは、上から見るのと横から見るのとでは随分と印象が異なります。動物のようであり、怪獣のようでもある。僕の想像するティグリスの勇姿を軽々と上回ってくれました。
塗装はあえて粗っぽく施しました。そうすることで荒々しさを表現しようと考えました。顔や背中など甲羅の部分にグレイを、腹周りにはブラウンを一息にドライブラシしました。色味が二つに分かれたところで、甲羅の部分にはブラックやジャーマングレイ、シーブルーなど。腹周りには暗め、明るめのブラウンをという具合に少しずつ手を加えていきます。それでもまだ粗さは残したままです。最後に細かい部分を攻めていきます。角、牙、目、爪、そして全体の調整。粗さの中に繊細な部分をメリハリとして加えると見栄えが格段に違ってきます。完成したものはどこか日本画を思わせるような仕上がりとなりました。
守護獣ティグリス、皆さんの手元に置いていただけたら幸いです。
全高 | 全長 | 重量 | パーツ数 | 付属品 | 原型師 |
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250mm | 465mm | 2600g | 11点 | なし | Kyo |