時々、展示の話が舞い込んできます。日程が合わなかったり予算がはまらなかったりと様々はありますが、またどこかのタイミングで行うことは確実でしょう。
展示の打ち合わせの際に必ず必要になるのが、「完成したキットの数」と「大きさ」です。数は会場内をどう埋めていくか、大きさはケースや台の検討に使います。中でも重要なのが、「どんなキャラクターなのか」というもの。世の中、僕みたいに怪獣に詳しい人ばかりとは限りません。むしろ、有名なキャラクターしか知らない人の方が圧倒的多数です。そんな方達にこれは映画、これはテレビ。どのシリーズに出ていて、特徴はこう。そういったバックボーンを伝えることも重要です
どこかのタイミングで一度すべてのキットをリストアップしようと思っていましたが、ようやく重い腰を上げて年頭から取りかかりました。大きいのから小さいのまで、持っているすべてのキットを洗い出し、完成させたキットの写真やデータを揃えていきました。いわばこれは表に出ない展示用の裏リストです。
やり始めると存外これが大変です。いかんせん数が多い。
(あんた、どんだけ作ったの?)
一人ツッコミをしてしまうほどです。総ページは270ページを越え、今なおリストは増殖中。このことを知った友人・知人からは、「これを本にして欲しい」と言われる始末です。いやいや、定価がどれくらいになるか想像出来んし(苦笑)
ただ、リストを作ったら別の問題が表に出てきました。まだ作っていないキットが可視化されたのです。見て見ぬふりをしてきたものが白日の下に晒されました。奥さんからも、「まだこんなにあるんだ」と呟かれましたよ。呆れる目で……。これはもう休んでるヒマなんてありません。ひたすら手を動かして作るべし。死ぬまでにすべてを作り終えるのがゴールのマラソンがスタートした気分です。