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diary.76 発見と想像

3月25日売りの『月刊ホビージャパン』5月号には「発見と想像」と題し、怪獣ガレージキットにまつわる話を展開しています。

見開きには沢山の格闘の後がコラージュされているので、ぜひ手に取っていただきたいと思います。(あー、これ作ったなぁ)とか(へぇ、こんな風にアプローチしてるのか)なんていろんな思いが沸き上がることでしょう。

今、発見と想像の真っ只中にあるのはウラン怪獣ガボラファルシオンから発売された稲田喜秀氏の傑作造型です。

いわゆる立ちガボラですね。幸いにも僕は希少なレジン版を手にすることが出来ました。なのでこれ、抱えるとずっしり重たいです。砲丸みたいなガボラを抱えながら、夜な夜な筆を走らせて愉しんでいます。

diary.75 牛神超獣、現る

自然の怒りであるザンボラーに続いて完成したのは、牛の呪いである牛神超獣カウラです。

毎度そうなんですが、超獣は歯応えがあります。なんせこのド派手なコーデですからね、一期目の怪獣に比べたら、段取りも色数もまったく違います。でも、不思議とこれがクセになるんです。病みつきになるんです(笑)  

原型はゴートの杉本浩二氏。おそらく杉本さんもそうだと思います。超獣という複雑怪奇な存在が愛しくて仕方がないのだと、圧倒的な造り込みからひしひしと伝わってきます。

また一つ、飾り棚に賑やかな存在が加わりました。詳しい解説はガレージキットのコーナーにアップしますので、どうぞそちらもご覧になってください。

diary.74 イベントのお知らせ

来月ですが、都内の蔦屋書店にて『ツイン・アース』のトークイベントをやります。
直に皆さんの感想や反応を見られることがとても楽しみです。


  
詳細は下記に記します。
ご来場、お待ちしております。

円谷プロ presents Event

先着申込
申込期間
2025年3月19日(水) 17:45 – 2025年4月9日(水) 18:30
会場 TSUTAYA BOOKSTORE MARUNOUCHI
https://www.sharelounge.jp/store/2046

▼イベントタイトル
円谷プロが贈る新たなる〈アート〉!
~冒険SFファンタジー小説『ツイン・アース』の空想世界~
小森陽一×箭内道彦トークイベント

▼イベント内容
円谷プロダクションが生み出した、全く新しいストーリー。

それは、もうひとつの地球[Terra-α]で繰り広げられる、興奮と感動の冒険SFファンタジー小説『ツイン・アース』(集英社文庫)だ。

フィンランドに住む若きオーロラ研究者アイノが、不思議な現象に導かれて訪れた場所は、もうひとつの地球[Terra-α]だった……。

見たこともない先進的なテクノロジーに支えられた都市に住む人間たちと、大自然の中で棲息する怪獣たちが共生する世界で、 アイノは生命と向き合い、新たなものの見方を発見していく――。

『ツイン・アース』著者であり、作家・漫画原作者・脚本家として活躍する小森陽一氏と、気鋭のクリエイティブディレクターであり、 東京藝術大学教授でもある箭内道彦氏による「空想とアート」をめぐるトークイベントを開催します。

▼登壇者紹介

・小森陽一(作家/『ツイン・アース』著者)
大阪芸術大学芸術学部映像学科卒業後、東映などを経て作家活動。漫画原作に「海猿」「トッキュー!!」「我が名は海師」「S 最後の警官」「BORDER66」「ジャイガンティス」など。小説は「DOG×POLICE」「天神」シリーズ、「オズの世界」「インナーアース」「GIGANTIS volume1 Birth」など。映画・テレビドラマ化作品も多数。大阪芸術大学客員教授。

・箭内道彦(クリエイティブディレクター)
東京藝術大学美術学部デザイン科卒業後、博報堂を経て、風とロックを設立。タワーレコード「NO MUSIC, NO LIFE.」など、数々の話題の広告キャンペーンを手掛ける。福島県クリエイティブディレクター、東京藝術大学学長特命・美術学部デザイン科教授、2011年「NHK紅白歌合戦」出場のロックバンド、猪苗代湖ズのギタリストでもある。

・モデレーター:清水 節(映画評論家)
日大藝術学部映画学科、CM製作会社などを経て、編集・執筆・クリエイティブディレクション。円谷プロ「ULTRAMAN ARCHIVES」に携わり、著書に「新潮新書 スター・ウォーズ学」「いつかギラギラする日 角川春樹の映画革命」など。WOWOW「撮影監督ハリー三村のヒロシマ」企画・構成・制作で国際エミー賞、民放連賞、ギャラクシー賞を受賞。

■開催日時
2025年4月9日(水)
19:00~20:00
※開場:18:30~
■開催会場
TSUTAYA BOOKSTORE MARUNOUCHI SHARELOUNGE
https://www.sharelounge.jp/store/2046
■参加費※すべて税込
①店頭参加チケット:無料
②店頭参加+書籍付きチケット:913円
③オンライン参加チケット:無料
※②のチケットをご購入のお客様限定で、お渡しさせていただく書籍にはサインが入ります。
■定員数(先着順)
店頭参加:50名限定
※オンライン参加も可能です。
■申込締切
2025年4月9日(水)~18:30
■注意事項
①お申込みの際
・止むを得ずイベントが中止、内容変更になる場合があります。
・お客様ご都合によるキャンセルは承っておりません。
・お申込みチケットの転売、譲渡はご遠慮ください。
・本イベントはTポイント対象外となります。
②ご来場の際
・お座席は自由席です。会場にお越しの順にご入場いただきます。
・主催者からの許可がある場合を除き、録音・録画はご遠慮頂いております。
・イベントの写真、映像などがメディアに公開される可能性がございます。
・貴重品は自己管理でお願いいたします。
・マスク着用はお客様の判断に委ねます。
・高齢の方や基礎疾患をお持ちの方は、ご自身の体調と相談しながら出席の是非をご検討ください。
・スタッフの指示に従っていただけない場合、イベントへのご参加をお断りする可能性がございます。
■主催
TSUTAYA BOOKSTORE MARUNOUCHI
■共催・協力
円谷プロダクション
■お問合せ先
TSUTAYA BOOKSTORE MARUNOUCHI
03-6206-3767

diary.73 展示

先週末、福岡市六本松にある蔦屋書店にて地元の物産展が開催された。お味噌やプリン、乾物に革細工、なんと伊万里焼青山窯さんまで出店され、絵付けの体験までさせてもらえるという豪華さだった。僕も地元を盛り上げる一助として参加させていただいた。ちなみに僕はここで二度ほどトークショーをやったことがある。執筆にまつわる話を読者の皆さんの前で行うのは刺激があって好きだ。

都市圏と比較すると、地方においてガレージキットを展示する機会は少ない。ましてホビージャパンに毎号掲載されている素晴らしい作例品を直に見る機会はほぼ無いと言ってもいいだろう。作品は本やWEB上に載っているものももちろん良いが、自分の目で見るとまた違う感じを受ける。それが刺激にもなる。そういうこともあって、お話しをいただいたらなるべく参加しようと思っている。

グドン対ツインテールのジオラマは今月号のホビージャパンに掲載されている作例品だ。子供達はもちろん、大きな子供達も喜んでいただけたようである。夢中で写真を撮られている方もいたという話を聞いた。今回は故郷のイベント絡みだったが、また違う形の展示が出来ればと思っている。そんな話も進めているので楽しみに待っていていただきたい。

diary.72 灼熱怪獣、完成

寒さに震えながら制作したのは、『ウルトラマン』第32話「果てしなき逆襲」に登場するザンボラーです。

ご覧の通り、めちゃくちゃ尻尾が長い。エレキング並といっても過言ではありません。
よって尻尾はギリギリまで取り付けませんでした。

今回のポイントはやっぱり背中と角でしょう。いかに電飾しないで輝いているように見せるか。誤解のないよう申しておきますが、僕は電飾を嫌っているわけではありません。むしろ全力肯定派です。目が光ると魂が宿りますもんね。ではどうして自分のキットに電飾を施さないかというと、(これまでやってこなかったから)です。

人にはそれぞれ癖があるように、僕にもそれがあります。統一感とでもいいましょうかね。バシッと揃っているのが好きだし、気持ちがいいんです。電飾をするならすべてしたい。でも、そうしてこなかったし、これからそうする為にはとんでもない作業時間が必要になる。だから、しない。こういう論法です。そう、実に面倒くさい奴なんですよ……苦笑

先日、合成師である新福小太郎さんから早速画像が届きました。まるで本編のスチールを観ているような見事な仕上がりです。でも、僕がニンマリしたのは別の部分。ザンボラーの怒りが発光という形でちゃんと表現されているのが嬉しかった。

詳しい解説はHPのガレージキットコーナーにアップしてあるので、ぜひご覧ください。    

・灼熱怪獣 ザンボラー
https://y-komori.net/garagekit/work/ultraman_111.html

diary.71 昏暮の激闘 グドン対ツインテール

今月発売のホビージャパン(以下、HJ)、コモリプロジェクトのページにはツインテールが登場です。活きの良いエビの味がする奴がこれでもかと誌面いっぱいを飾っております。

僕がプロデュースしているガレージキットメーカー、コモリプロジェクト。そこでグドンとツインテールを発売するにはそれなりの決断が必要でした。なんといってもこの二体は人気者、これまでに幾つも素晴らしいキットが登場しています。そこに割って入るのは当然ながらリスクが高い訳です。でも、蓋を開けたら結果は大好評。二体ともあっさりと完売しました。これには原型の竹添展(たけぞえひらく)くんの力が大です。

HJの誌面からも伝わる通り、兎に角両者ともイキがいい。魂が入ってますもんね。キットを手に入れた皆さんからは、「大満足」「傑作」「生きてる」と沢山の賛辞をいただいております。感謝感激です。

この二体、3月8日・9日の両日、福岡市の六本松蔦屋書店にて開催される「伊万里フェア」にて展示されるとのこと。お近くの方はぜひ、生の迫力をご覧くださいませ。

diary.70 内職

有名無名のメーカー・造形作家に関わらず、ガレージキットを生業にすると決して逃れられないのがこの箱詰め作業です。

型抜き屋さん(RCベルグさん)から届いたパーツを机や床一面に並べ、検品をしつつ箱の中へと収めていきます。輸送中に破損などがないよう、慎重に。かつ、パーツの入れ忘れがないように確かめながら進めます。印刷屋さんの方に廻してあるインスト(キットの解説と組み立て説明書)とパッケージ画像が届いたら、インストはデコマス(完成見本)の写真を同封して袋詰め、パッケージ画像はノリをくっ付けて箱に貼っていきます。おっと、サイン、屋号のシールに証紙のシールも忘れずに。すべての準備が整ったらようやく発送開始です。手間がかかるんですよ、ほんとに。

週末、午前中は執筆、午後からは内職でした。いつもならプロジェクトメンバーが手伝いに来てくれて賑やかなんですが、今回はあいにく仕事やワンフェスで忙しく、僕と妻の二人での作業となりました。まぁ夫婦水入らずでいろんな話をしながら共同作業も良いもんです。楽しい時間になりました。

もう間もなく皆さんのお手元へ活きの良いエビの味のする奴が届くかと思います。どうぞお楽しみに。

diary.69 完売御礼

週末に販売の受付を行いました『無双鉄神インペイラザー』『古代怪獣ツインテール』、びっくりするくらい沢山のご応募をありがとうございました。お陰様でツインテールは完売、インペライザーは若干数を残すのみとなりました(また、何かの折に発売の機会を設けたいと思います)

コモリプロジェクトも一つのメーカーとして認知度が上がってきたという手応えを感じます。しかし、それに甘んじることなく、攻めの姿勢で(あんなもの)(こんなもの)を立体化していきたいと思います。これからもどうぞよろしくお付き合いくださいませ。

重ねて、今回もありがとうございました。

プロジェクト代表 小森 陽一

diary.68 発売記念

本日21日、集英社文庫より『ツイン・アース』が発売となりました。Amazonで予約されていた方には既に届いているみたいですね。福岡市内の書店には明日並ぶんだそう。こんな時、九州は島なんだということを思い知らされますなぁ……泣

それはそうと、円谷プロの公式ホームページは一面『ツイン・アース』がジャックしています。塚越さんや北川さんとの対談も載っていますね。とてもユニークな内容なので、お時間のある時にでもご覧いただければと思います。ちなみに対談やコメントはまだまだアップされていきますのでお楽しみに。
リンク先 https://m-78.jp/

また、集英社文庫の方でも特設サイトが出来ています。こちらは『ツイン・アース』の世界観を視覚化したデジタルジオラマ画像や各界からの応援コメントなんかが載っています。山口さん、竹谷さん、皆さん、ほんとにありがとうございます。
リンク先 https://bunko.shueisha.co.jp/library/twinearth/

何にせよ、沢山の方に興味を持っていただいて、出来れば立ち読みではなく買って読んでいただければ嬉しいです!
よろしくお願いいたします。

diary.67 販売のお知らせ

お伝えしておりました通り、今週末よりツインテールの販売を開始します。

○ コモリプロジェクト第8弾
  「帰ってきたウルトラマン」より、古代怪獣ツインテール

○ 原型
  竹添展(クラバートガレージ)

○ 値段
  45,100円(税込み)

○ 期間
  1月25日(土)~26日(日)
  コモリプロジェクトのHPにて受付

○ 詳細
  注文はお一人様2個まで。
  数に限りがありますので、数量オーバーの場合は抽選とさせていただきます。
  翌日27日(月)、当選された方にのみメールでご一報いたします。 

○ 発送
  2月中旬を予定しています。
  振込の確認順に発送を開始いたします。

もう一つお知らせです。

大変なご好評をいただきました無双鉄神インペライザー、
若干数ではありますが、こちらも合わせて二次販売を行いたいと思います。

○ コモリプロジェクト第7弾
  「ウルトラマンメビウス」より、無双鉄神インペライザー

○ 原型
伊原 源造(ZO MODELS)

○ 値段
  59,400円(税込み)

○ 期間
  1月25日(土)~26日(日)
  コモリプロジェクトのHPにて受付

皆さまの応募をお待ちしております。