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ウルトラセブン
Chapter of ULTRASEVEN 〜ULTRASEVEN 〜
第1話 『姿なき挑戦者』から第49話『史上最大の侵略(後編)』まで
VOLKS ORIENT HERO SERIES NO:010
 


今なお燦然と輝くウルトラシリーズの雄、それがウルトラセブンだ。幾千の星々の侵略者から地球が狙われていることを知ったウルトラセブンは、モロボシ・ダンの名を借りて地球に留まることを決意し、異星人や怪獣と激闘を繰り広げる。傷つき、ボロボロになるまで闘ったセブンの姿は、半世紀近くを経ても一向に色褪せることはない。
そんなセブンの魅力をファイテングポーズで造型したのが、ボークスの圓句氏である。以前、圓句氏にはインタビュー時にお会いしたことがある。にこやかな笑みを浮かべて答えてくれる氏の様子を、今でもはっきりと覚えている。
さて、そんなセブンの塗装を施してくれたのが、商業デザイナーであり、プロモデラーとしても有名な土井眞一氏。kaz氏と違わぬ、凄まじい実力の持ち主である。マニア諸兄なら周知の事実であろうが、セブンの着ぐるみには四つの異なるタイプがある。ウルトラマンほど大きく顔が変わらないので分かり辛いが、顕著なのが口元と首だ。初期のものは口が完全に別パーツに分かれており、首はプロテクターのある箇所まで銀色に塗られている。土井氏はその中からTYPE−4、もっともポピュラーなセブンで塗装を行っている。ウルトラマンとは真逆の発想で作られた体色は、赤をベースに銀のライン。ファイターとしての魅力が全面に出るように、首回りと肩にかけてプロテクターがデザインされている。kaz氏と同じく、土井氏の引き出す赤も実に見事だ。オレンジや朱に近いくすんだ赤。これは出せそうで簡単には出ない……。きちんとマスキングテープで塗り分けられた途中を写真で見せられたが、プロテクターの部分などはまるでマグロのお寿司のようだった(笑) 出色なのはプロテクターの中に見える薄緑色の凹み。土井氏はテープに色を塗り、それを一枚ずつ凹みに貼り付けている。どうしてそのようなことをしたのかと尋ねたら、「本物もそうしてある」との返事が返ってきた。あらためてセブンの写真を見てみると、確かに凹みにはテープが貼りつけてあり、それがところどころ浮いたり剥がれたりしている。キットにも同じ表現を持ち込むことで、よりリアル感が増すのを狙ったそうだ。塗装師という存在は、観察眼も尋常ではない……。







全高 重量 パーツ数 付属品
310mm 600g(台座込み) 7点 台座 腕(コンパチ)
材質 原型師    
ウレタン樹脂 圓句 昭浩