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第4話 『マックス号応答せよ』より 反重力宇宙人 ゴドラ星人
怪獣無法地帯 Monster Classics NO:1
 


怪獣無法地帯がモンスタークラシックスと銘打ち、30cmのビッグサイズで世に放った第一弾がこのゴドラ星人だった。なぜ、数あるウルトラ怪獣の中からシリーズの行方を左右するトップバッターにゴドラ星人が選ばれたのか、それは分からない。だが、完成させてみるとなんとなくその理由が浮き上がってくるような気がした。僅かに右手を差し出すような感じですっと立つ姿、白、黒、赤を基調としたシンプルな体色、どこかにきっといそうな気配を漂わせる知性溢れる表情。文句無しにカッコいいのだ。THE宇宙人、そんな言葉が浮かんでくる。同じように両手にハサミを持つバルタン星人とはまた一味違う、奥の深いデザイン性を感じてしまう。この頃のウルトラ怪獣はまさに百花繚乱、今見ても少しも古さを見出せない。
このゴドラ星人、頂き物である。随分昔、宮崎県荒尾市にある『ウルトラマンランド』に遊びに行った折、展示物として使用されていたものを「もういらなくなったから」とプレゼントされた。きちんと飾る為に使用されていたのではなかったのだと思う。バリも取られず表面処理もされず、接合部は黄色いボンドで、全体にはペンキがべたべたと塗られていた。簡単に言うと無残な状態だった。それを持ち帰って必死で修正し、なんとかサフ吹きの状態まで持っていった。どうしてそこまで夢中になったかと言えば、Jrシリーズしか触った事のなかった自分が初めて30cmサイズを目の当たりにして、その存在感の凄さに痺れたからである。何を隠そう30cmサイズに手を出すきっかけは、このゴドラ星人だった。一緒に貰ったガヴァドンBと共に、ようやくゴドラ星人も完成の日の目を見る事が出来た。ずっと肩に乗っていた荷物を一つ、やっと降ろせたような気がしている。
これからキットを作ろうかと考えている皆さん、シンプルでカッコいいゴドラ星人はお薦めです。でも、完成させてキットの魅力に取り憑かれてしまうと、地獄の釜の蓋を開ける事になるかもしれません……。



全高 重量 材質 原型製作
300mm 500g ウレタン樹脂 川岸 敬厳