このユニークなポーズ、まるでロダンの考える人だ。『ダン対セブンの決闘』において、サロメ星人が作ったにせセブンと闘うはめになったアギラが、「どうして自分は主人であるセブンから殴られているんだろう………」と自問自答しているシーンである。原型を担当した畑中氏はアギラを造型する上でその印象的なシーンをチョイスした。座り込んで牛乳を飲んでいるゴローといい、両手を伸ばして迫り来るミイラ人間といい、畑中氏は劇中の一瞬を切り取るのが実に上手い。………ただ、一つだけ難を言えば、如何せんこれらのキットが総じて小振りだと言う事である。他のJr.と比べても一回り小さいので、折角の緻密な造型が目立たなくなってしまっているのが残念でならない。
塗装はベースをダークアースにマホガニーを加えたもので行なった。墨入れは全体に馴染むようにフラットブラウンを使った。お腹と特徴的な頭のヒレにはブラウンを、その上から若干オレンジで調整した。アギラの背中、初登場時にはなかった黒い斑紋がある。この姿があんまり好きな姿ではないので、塗装は初出の時のものにしている。あしからず。
全高 |
全長 |
重量 |
原型師 |
100mm |
145mm |
160g |
畑中 正義 |
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