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第48・49話 『史上最大の侵略(前・後編)』より 幽霊怪人 ゴース星人
 VOLKS JUNIOR ULTRA WORLD NO:098
 


ご存知ウルトラセブン最終回、史上最大と謳われた大侵略を仕掛けて来たのがこのゴース星人である。ケムール、バルタン、メフィラス………、これまでにも数々の侵略宇宙人が現れた。そのどれもが圧倒的なオーラを漂わせていたが、ゴース星人にはそれがない。あるのは変態の醸し出す怪しさ、街を歩いていて決して目を合わせてはいけない雰囲気だ………。だから、
「次はこれ作って」
と、ゴース星人を妻が突然リクエストして来た時には一瞬耳を疑った。
「え?………これ?」
だらりと髪の毛を垂らした別名幽霊怪人、なぜそんなものがリクエストの対象になるのか理解不能だった。作れば僕の知らない、妻には分かる隠された魅力が分かるのか?そう思いつつ製作を進めていった。
原型は村田氏だ。図鑑でお馴染みのポーズを完璧に立体化してある。その造型に関しては今更文句のあろう筈もない。塗装のレシピはこうだ。顔はグレー、目の回りはブラウン、グリーンの全身タイツとシルバーにレッドの模様が入ったエプロン型の服、そして大阪で時々見かけるおばちゃんと同じ、ド派手なパープルの髪………。仕上がった後、しげしげと眺めてみたがやはり変態にしか見えない。妻が何を言うかと見せに行くと、
「へぇ………、結構気持ち悪いね」
だって………。
ゴース星人、史上最大の侵略を仕掛けるほどの実力者であるあなたの事を、こうも散々に言ってゴメンなさい。でも、これはこれであなたのインパクトは絶大と言う事だから。え?気に入らんって??もう一回侵略しちゃるって!?



全高 重量 材質 原型師
160mm 100g ウレタン樹脂 村田 幸徳