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第41話 『水中からの挑戦』より カッパ怪獣 テペト
VOLKS JUNIOR ULTRA WORLD NO:091
 


全身緑色で頭にはお馴染みのお皿、別名カッパ怪獣………。うーん、この捻りのなさはなんだろう。正直、テペトを一目見て「どうしたウルトラ!?」と思わずにはいられなかった………。テペトを造形した村田氏も、さすがにテンションを上げるのに苦労したようだ。インストには「カッパを造ってしまったおかけで、私の周りからどんどん人が離れていく………」などと恨み言が書かれている。ただ、テペト自体に非はまったくない。村田氏もそうだったように、僕もまたどこにも手を抜く事なく、唯一無二のカッパ怪獣となるよう一生懸命に向き合う事にした(しかしその後、キングカッパーという恐るべき奴が現れるのだが………)。
ベースは思い切って艶消しブラックから入った。全身黒ずくめのテペトからダークグリーン、濃緑色など様々なグリーンを使って明度を上げていく。お皿はシルバーをドライブラシ、最後にたっぷりとクリアースプレーを吹き付けて水棲怪獣らしさを出してみた。  マジックハンドのような手の形状、青白く光る一つ目、可愛らしい小さなおちょぼ口、はたまた傘を開いたような足など、作っていると沢山の発見があった。更にテペトのお皿。突き出した棘の周りに生える毛の表現など、なんだかんだ言っても村田氏らしい丁寧な造形で見応えがある。



全高 全長 重量 原型師
165mm 80mm 150g 村田 幸徳