これまた一度見たら忘れない個性的なシルエットの宇宙人である。ハート型の輪郭(子供の頃は尻頭などと呼んでいた)、落ち窪んで引きつった目の下、丸いおちょぼ口には鋭い歯が剥き出しになっている。全身には魚の鱗のようなヒレが並び、爪先は悪役の紋章ともいうべき内巻きのカールがかかっている。自らを宇宙の帝王となどと称する割りには、セブンとの格闘戦の際ちょこまかと逃げ隠れし、反則技連発の汚い闘い方をする宇宙人だった………。村田氏が原型を作り上げたバド星人は、そんな、いかにも記憶の中に残るバッドなイメージが具現化されていて実に楽しい。
まずは全身をダークブラウンで吹いた後、サンディブラウンやフレッシュなどブラウン系を使って明度を上げていった。墨入れを行なった後、手の平や胸、太腿の辺りの僅かに青みがかっている部分をニュートラルグレーを軽く吹く。そうすれば雰囲気はぐっと良くなる事請け合いだ。目の中の窪みもブラック一色ではなく、中央にブラウンの瞳を描き込むと生物感溢れるバド星人になると思う。まぁ、あまりやり過ぎると気持ち悪くもなるのだが………。
全高 |
全長 |
重量 |
原型師 |
170mm |
55mm |
70g |
村田 幸徳 |
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