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第23話 『明日を捜せ』より 宇宙ゲリラ シャドー星人
VOLKS JUNIOR ULTRA WORLD NO:104
 


人間の顔、出ている部分は凹ませ、引っ込んでいる部分は凸にする。たったそれだけでこんなにも異形になる。シャドー星人の顔、シンプルであるだけに凄まじい説得力がある。こんなデザインをやってのける成田氏はやはり天才だと思う。劇中、予知能力を持った安井はシャドー星人に延々と付け狙われる。こんな顔が闇夜からヌッと現れたら、それだけで卒倒してしまいそうだ………。そんなシャドー星人を造型したたのは今山氏、ムルチに続いての登場である。躍動感溢れるムルチとは一転、シャドー星人は静かに銃を構えた立ちポーズとなっている。上半身の黒いベストのような質感と赤い服の質感、そこに刻まれた皺………、どちらも皺なのに表現がまったく違う。こんなところからも、氏の素晴らしい造形力が見てとれる。  
シャドー星人が操るガブラ、やはり主人と番犬は似て来るのか、顔の塗装のアプローチはガブラの全身とまったく同じである。マホガニーをベースに、ゴールドとシルバーを混ぜ合わせた塗料をドライブラシした。肩周り、手首、靴は光沢のあるブラックを、赤い服はモンザレッドをベースに山吹色などでタッチをつけた。  最後に一つウンチクを。「ゲリラ」とは「テロリスト」と違って、統制下のもと、何度も同じ破壊活動繰り返す―――とある。別名宇宙ゲリラと呼ばれるシャドー星人、いつかまた破壊活動を行う為に地球にやって来るに違いない。いや、もうあなたの隣にまで来ているかも………。



全高 全長 重量 原型師
165mm 55mm 65g 今山 剛