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第10話 『怪しい隣人』より 異次元宇宙人 イカルス星人 TYPEU
VOLKS JUNIOR ULTRA WORLD NO:138
 

湖畔の邸宅、少年はじっと隣の家を見つめている。一室で、緑色の光に照らされた男のシルエット………、
「あの男、何をしているんだろう………。あそこに座ったまま、もう24時間になる」
怪しい隣人………、ヒチコックの「裏窓」を意識した導入部、子供心にとてもゾクゾクしたのを覚えている。

ご存知村田版のイカルス星人である。村田氏が選んだのはこのポーズ、セブンと対峙した時に見せた怪しい仕草だ。コミカルだが実に味わい深いイカルス星人となっている。いや、味わい深いのはポーズだけじゃない。上半身にびっしりと生えた毛の表現、太い皺と細い皺の表現、そして、指の微妙な開き具合や足の踏み出し方といった感情表現が抜群なのだ。これから製作する方はその辺りを注目するとグンと楽しみ度がアップすると思う。塗装は太い皺の部分をダークグレーで、全身はやや明るめのグレー系で行った。そこからホワイト系になるようブラッシングしてみた。髭はベースをダークブラウン、墨入れでブラック、そこから再びブラウンや若干レッドを混ぜてタッチを出してみた。少々青味がきつい塗装となってしまったが、これはこれで気に入っている。
余談だが、このイカルス星人、本来は「宇宙囚人303号」に登場予定だった宇宙人だそうだ。脱獄し、地球に逃れてきた罪人………、言われてみれば確かに髭面の強面で、声も低く唸るような感の威圧的なものである。逆にキュラソ星人が「怪しい隣人」に登場していたとしたら、あぁ………あの風貌、確かに怪しいかも………。
もう一つ余談だが(今回はコレばっかり………)、イカルス星人の最期をご記憶されているだろうか。なんかもう「へ………?」という感じの末路なので、是非ともご自分の目で確かめて頂きたい。

全高 重量 材質 原型
17cm 180g ウレタン樹脂 村田 幸徳