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第1話『姿なき挑戦者』 第24話『北へ還れ!』 第38話『セブン暗殺計画(前編)』より
カプセル怪獣 ウインダム TYPET 
VOLKS JUNIOR ULTRA WORLD NO:012
 

見えない宇宙船の襲撃―――。超高感度レーダーで宇宙船の位置を捕捉し、特殊噴霧装置を使って宇宙船の色付けに成功したウルトラ警備隊ではあったが、喜びも束の間、宇宙船の反撃にウルトラホーク1号は撃墜されてしまう。だが、その危機に立ちはだかったのは、全身が銀色に輝く怪獣、ウインダムだった。



ウインダム。ウルトラセブンが地球上で最初に使ったカプセル怪獣である。生物なのか機械なのか、今一つ判然としないウインダムだが、そんな事はどうでもいいほど魅力的な怪獣である。梟のような鳥類からイメージされたと思われる顔には、複数のアンテナや電子頭脳が組み込まれており、腕や足にはリべット(鉄板を繋ぐ時に使う鉄製の鋲)を思わせるの穴が規則正しく並んでいる。そしてウインダムの全身は銀色一色に統一されている。出身地はメタル星だという事だが、いかにもウインダムが生まれそうな響きが面白い。都合三度、我々の前に姿を現したウインダムではあるが、初登場時は驚くほどあっさりとカプセルに戻された。クール星人の小型円盤を前に立ち塞がり数機を撃墜したまでは良かったが、額にある赤い電子頭脳をレーザーで狙い打たれて動きを止めてしまった。ウインダムは弱点であるこの電子頭脳を三度とも狙われ、ついにはガッツ星人に破壊されてしまう。「オマエナド アイテニ ナラン」。そう言ってウインダムを爆死させたガッツ星人を僕は随分と恨んだものだ…………。
さて、タイプTの原型は大石氏が作り上げた。硬軟併せ持ったウインダムの全身を、見事な技法で表現してある。しかも、顔に取り付ける為のアンテナを除けば、全身は一体成型なのである。作り易さといい塗装しやすさといい、Jr.ワールドの入門編とも呼べる一体である。しかも、仕上がったウインダムは何処から見ても実に見栄えがする。いかに原型がすぐれているかを実感させられた。

全高 重量 材質 原型
195mm 110g ウレタン樹脂 大石 武司