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第3話 『湖のひみつ』より 宇宙怪獣 エレキング TYPET  
VOLKS JUNIOR ULTRA WORLD NO:010
 

「エレキング!エレキング!!!」。円盤の中、操作版のモニターに向って声を張り上げる女の子(ピット星人)。すると木曽谷のあづま湖が何度も赤く発光し、やがて吹き上がった水柱からエレキングが姿を現した。その光景を見つめるダン。だが今の彼はエレキングと闘う術がない。あろう事か、ピット星人にウルトラアイを盗まれてしまったのだ。本部と連絡を取ろうとビデオシーバーに呼びかけるが、エレキングの磁波が邪魔して交信不能に陥ってしまった。どうするダン、どうするセブン!?



今更説明する必要なんてない。それほどエレキングは有名である。白い体色に黒い斑模様も、頭頂部にある三日月型をした二本の角も、恐ろしく長い尻尾も、多くの人がエレキングの特徴として知っている。エレキングは元々ピット星人の地球侵略用ペットとして育てられた。幼獣の頃はウナギほどの大きさで、思わず釣り人の垂らした餌針に食いついてしまったりする。その時は少女に変身したピット星人が、慌てて釣り針を切って事無きを得るが、いやはや実に頼りない………。だが、巨大化してからのエレキングは強い。変身不能に陥ったダンが身代わりに放ったカプセル怪獣ミクラス。見るからに猪突猛進で怪力自慢のミクラスを向こうに回し、ついには放電攻撃でダウンさせてしまう。長い尻尾をグルグルとミクラスの身体に巻きつけて、突き出した両手をブルブルと震わせながら猛烈な放電を行う様は、どこかコミカルで忘れられない印象を残す。
さてエレキングの作製なのだが、はっきりいって塗装は凄く難しい。エレキングの体色を何色に表現するか、この選択が極めて重要になってくる。劇中、湖から現れた直後のエレキングは美しい乳白色である。だが、ミクラスと闘う最中、少しずつ汚れていく。ウルトラホーク1号に攻撃された時は、随分黄色みがかっており、セブンと向かい合うラストはもはや乳白色の美しさなど微塵もない。エレキングの体色は白だと言う人やベージュ、いや、黄色だと言う人、様々な印象の違いの訳はここにある。あなたがしっくりくるエレキングの体色は、一体何色だろうか?



全高 重量 材質 原型
170mm 215g ウレタン樹脂 川岸 敬厳