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第1話『姿なき挑戦者』から第15話『ウルトラ警備隊西へ(後編)』まで
VOLKS JUNIOR ULTRA WORLD NO:005
 

340号―――。それがM78星雲での彼の呼び名である。地球には宇宙地図を作成する恒点観測の為に訪れていた。度重なる宇宙からの侵略に苦しんでいる地球、崖から宙吊りになった仲間の命を救う為、自らの命綱を切った勇気ある地球人。二つの事柄を目の当たりにした時、340号はこの青く美しい星を守ろうと決意する。その瞬間、340号はウルトラセブンとして、地球の守護神となったのである―――。



モロボシ・ダンがウルトラアイを装着した時、目元から顔全体、胸のプロテクター、そして全身へと変身が移行する。目から火花が散る効果といい、アップになった瞬間妙に目立つ鼻の穴といい、文字表記するのが難しい特有の効果音といい、ウルトラセブンの変身シーンのインパクトも相当なものがある。真っ赤な画面から拳骨を突き出して迫ってくるウルトラマンと同等、もっとも馴染みのある変身ではないだろうか。そんなウルトラセブン、上記した通り地球にはたまたま観測で訪れていた。観測という言葉からはまったく戦闘的なイメージは浮かばないが、いやいやウルトラセブンは強い。三種の神器ならぬ三種の大技を備えているのである。額のビームランプから発射するエメリウム光線、右手を立ててその下に左手の甲を添えるようにして発射するワイドショット、そして頭部に装着された刃が光を発し、ブーメランのごとく相手を切り裂いて舞い戻るアイスラッガー。強大な敵を幾つも粉砕した強力な技である。観測員ですらこんな強さなのだから、M78星雲の人々は…………。圓句氏はウルトラマンCタイプTに続いてウルトラセブンタイプTを造形した。ポージングはもちろん敵と向かい合った時の戦闘ポーズである。ウルトラセブンには首が銀色のバージョンと赤のバージョンがあり、タイプTは初期の方の銀色バージョンに従って塗装してみた。赤と銀のコントラスト。凹んだ部分が若干金色に輝くプロテクター。胸から膝元にかけて稲妻のような銀のラインが走る。塗装しながら改めてウルトラセブンのデザインの奥深さに気付かされた。

全高 重量 材質 原型
164mm 104g ウレタン樹脂 圓句 昭浩