ガメロンと来たら次はやっぱりコレ、―――と怪竜を作ってみた。怪竜はご存知「海底 軍艦」に登場したムー帝国の守護神、マンダ。この怪竜はマンダの操演用(大)をまんま流用した怪獣なのだそうである。
そんな怪竜、登場シーンが以上に短く僅か数カットで消えてしまう。竜宮城が自分のイ メージした世界と違う事に腹を立てた太郎が、ロケットに乗ってケタケタ笑う乙姫を捕
まえようとガメロンで後を追い掛ける。するとロケットは怪竜に変わり、口からババッ と光線を吐いてガメロンはあえなく撃墜………、それで登場シーンはお終い。もしかす
るとウルトラ怪獣史上、もっとも不遇な扱いを受けているのはこの怪竜かもしれない。
そんな不憫な怪竜を清瀬氏は壮絶な技で具現化させている。僅か20cmほどの大きさ なのだが、圧倒的なまでの口やヒレやウロコの作り込みはただ脱帽するのみである。ま
ったく素晴らしい!よって塗装は折角のモールドを潰さないようにする事を心掛けた。
普段はスプレー缶でサフを吹き掛けるところを、今回は溶きパテを薄く筆塗りした。次 にエアブラシで全体を軽くブラックグリーンに塗り、細かい部分は筆を多用して塗り込
むと同時に、何度も墨入れを行って沈んだトーンになるよう気をつけてみた。
確かに小さいキットではあるが、躍動感たっぷりの怪竜である。なんだか縁起が良さそ うなのでケースの一番目立つところに飾っている。
全高 |
重量 |
材質 |
原型 |
200mm |
30g |
ウレタン樹脂 |
清瀬 信幸 |
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