ガラモンタイプUを組み立ててみると、タイプTと比べてガレージキットの抜きの技術が格段に進んだ事を思い知らされる。ガラモンの大きな特徴である背中の棘、タイプTではそれこそ一枚一枚植え付けていくものだった(ゲスラの棘同様余りの数に呆然とした………)。だが、タイプUはたったの12パーツで背中の棘がすべて揃う。その間、僅かに7〜8年。ボークス技術陣が並々ならぬ努力を重ねた賜物であると思う。そんなガラモンタイプUの原型は鎌田氏が担当した。後期ウルトラワールドを一手に支えた功労者である。大石氏が造った「動」のタイプTに比べてタイプUは「静」、まさに静かに佇むガラモンといった風情である。
塗装は背中や腹をダークレッド、手足、尻尾をブラックで吹き、そこからレッド系とベージュ系で明度を上げていった。背中は特に入念に墨入れを行った。それでも背中の棘の裏側に塗り残しが多々見つかり、その都度筆を取るはめになったものだが………。
全高 |
重量 |
材質 |
原型 |
168mm |
202g |
ウレタン樹脂 |
鎌田 賢美 |
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