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第18話 『虹の卵』より 地底怪獣 パゴス TYPEU
VOLKS JUNIOR ULTRA Q WORLD NO:016
 






俗に言う立ちパゴスである。「少年マガジン」のグラビアを飾った(当時はまだ怪獣がグラビアになれた!?)ウルトラQのスター大集合写真、精巧に作られた東京タワーの隣に2本足で立ったパゴスが元になっている。僕はリアルタイムではないのでこのグラビアを見てはいない。後々、ムック本か何かで見かけたのが最初だ。僕が最初に立ちパゴスを見たのは、今はなき朝日ソノラマから出版されたファンタスティックコレクション、伝説の名本の巻末である。そこに2本足で立ったパゴスのモノクロ写真があった。  
「あっ!パゴスが立っとる!」  
本屋さんでそう叫んだのを今でも覚えている。小学校2年生、ウルトラQは一度も観た事がなく、それゆえQの怪獣達は図鑑の中の存在でしかなかった。中でも4つ足の地底怪獣パゴスは一番のお気に入り、放送の中でどんな登場をし、どんな声で鳴き、どんな暴れっぷりを見せてくれたのか、写真を見ながらあれこれ思いを巡らせていた………。  パゴスが立ち上がっている写真は相当のインパクトがあった。なぜならまったく想像だにしていない光景だったから。4つ足のパゴスがどうして立ち上がっているのか、その姿は猛然と僕の想像力を掻き立てたものだ………。  
原型は川岸氏、氏もインストで触れられているようにグラビアを見た時の衝撃は相当に強いものがあったようだ。確かにこの原型にはその思いが強く現れている。コンパクトだが一分の隙もない造型………、いつもながら、いや、いつも以上に素晴らしさを感じた。塗装はブラックをベースに、数種類のブラウン系を使って深みを持たせた。これで都合4体目の製作となった訳だが、パゴスだけは何度作っても飽きるという事はない。ウルトラ界の名獣だと思う。

全高 重量 材質 原型
165mm 300g ウレタン樹脂 川岸 敬厳