それは、たった一夜にしてアランカ帝国を滅亡させたという………。怪獣ではなく貝獣、カタツムリとサザエを会せたような姿、一見とてもそんな強大な力を持っているようには見えないが、いやいやこれが凄いのである。自衛隊のロケット攻撃を受けてもビクともしない硬い殻は、先端をドリルのように回転させて地中を掘り進む事も出来る。両目からは怪光線を放ち、東京の街を我が物顔に破壊して回る。ピカピカと発光する殻が夜のビル街に映え、美しさすら漂っていた―――。
ナメゴンと双璧を成す軟体系の怪獣と言えば、このゴーガをおいて他にない。鎌田氏が原型を担当したこのゴーガ、軟質の首と硬質の貝殻の対比が実に見事に再現されている。氏は後期のJr.ワールドを支えた一人。決してポージングに派手さこそないものの、確かな力量でゴーガの魅力を伝えてくれている。塗装は殻のベースをダークブラウンで吹き、周囲をブラウン系やライトグレーなどでブラッシングして、首の付け根のツルリとした周囲にパールを塗り込んだ。首はブラックをベースにブラウン系でドライブラシをし、艶だしスプレーを目一杯吹き付けた。こうする事で首と殻の質感が明白となり、よりゴーガの雰囲気がでると思う。
全高 |
全長 |
重量 |
原型 |
80mm |
160mm |
260g |
鎌田 賢美 |
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