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ATRAGON-GK
亡霊怪獣 シーボーズ
Chapter of ULTRAMAN 〜SEABOZU〜第35話 『怪獣墓場』より 亡霊怪獣 シーボーズ ATRAGON−GK 30CM ウルトラ怪獣シリーズ NO:5 |
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購入したのはもう随分と前のことだ。ここまで制作が遅れたのは、ひとえに手強いと敬遠していたから。骨パーツはバラバラで取り付けが面倒だし、何より白と黒のシンプルな色が簡単でないことは、ここまでのガレキライフで身に染みついている。案の定、仕上げまでには相当の時間を要した。仕事の合間を見ての進行だったというのもある。だが、それ以上に大変さが上回った。 キットは昨年亡くなられた宮崎氏の手によるもの。当然、造形は申し分ない。膨大なデータから裏打ちされた形と表現力はさすがという他ない。正面から見ると若干太めの印象ではあるが、細部にこだわって作り込まれたシーボーズは他に類をみない。だからこそ、気後れもするのだ。これはガマクジラの時もそうだった。モールドを潰さないように注意しながらパーティングラインを消し、骨パーツが順番通り、きちんと噛み合うことを確認しながら作業を進めていった。塗装はほぼ手塗りだ。最初に口の中を塗り、頭部をパテで埋めると、全身をエアブラシで白に塗装する。エアブラシを使ったのはそれのみ。そこから資料を眺めつつ、筆で黒を塗り込んでいく。どこまでが白でどこからが黒かを確認するのは、シーボーズなだけになかなか骨が折れる作業だった。ようやくツートンカラーが出来上がると、そこから白と黒に色を加えていった。白い部分には黄色や茶色を、黒い部分には緑や茶色や青を。白であって白でなし、黒であって黒でなし、である。根気のいる作業だが、これをやり込めばぐっと立体感が増していく。塗装はほぼアクリルだ。塗り込みもそう。エナメルはほんの少ししか使っていない。バラバラだった骨パーツを取り付け、再びパテ埋め。そして全体を確認しながら細部の調色を行う。この時、骨の色はかなりグレー寄りなっている。最後に友人各氏に教えていただいたパール粉を使った。クリアーに溶かして混ぜ、これをザッザッと擦れさせて塗っていく。きちんとではなく、ある程度乱雑に、だ。こうすることで部分的に光沢感が出て、グレーからワンアップ白に寄る。頭の三本角はクリアーパーツなので、それを活かした塗装を施した。天国にいる宮崎さんにようやくお見せすることが出来た。
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