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第26話 『怪獣殿下(前編)』 第27話 『怪獣殿下(後編)』より 古代怪獣 ゴモラ VOLKS ORIENT HERO SERIES NO:36 |
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ずっと探していた一品についに巡り会えた………。今から約20年ほど前に発売されたボークスのオリエントヒーローシリーズ、通称OHゴモラだ。カタログには横向きの小さな写真が一枚だけ、ネットで探しても写真をアップされている方はごく僅か、YAHOOオークションを始めて7〜8年経つが、OHゴモラの出品はほとんど記憶がない………。それが先日「ぷいっ」とオークションに現れたのだ!未組み立てではなく完成品での登場だったが、そんな事はまったく関係ない。「必ず落とす」と固く心に誓い、「大枚を注ぎ込む」と悲壮な決意をし、「ゾクゾクしながら」終了の瞬間を待った。―――Oh、天は我に味方したぁぁぁぁ!!!
なんと出品者は知り合いの方だった。「小森さんの手でゴモラを復活させて欲しい」と背中を押すメールが届いた。Sさん、如何でしょう、存分に挑ませて頂きました!! 原型は大石武司氏、ボークス創成期の原型師として数々の名作を放った人物だ。OHキングギドラの緻密さ、巨大さ、ド迫力、成田デザインがそのまま具現化したかのようなOHレッドキング、そして問答無用、今も尚名作の誉高いOHガラモン………、大石氏の作り出したキットは年月が経とうとも一向に色褪せず、今でも燦然と輝いている。だからである、その大石氏が作り上げたOHゴモラだけは是が非でも欲しかった。 ポージングは僅かに前傾、捻りが加わっている。正面から見るとほっそりしているように見えるのだが、どっこい横向きにしてみるとゴモラ特有の肉厚さが存分に表現されており、大蛇のような太い尻尾と相まってとてつもなく力強いシルエットを醸し出している。キャストの塊がどっしりと手から腕に伝わり、その重みに耐えかねてブルブル震えながらの再塗装であった。 塗装は艶消しブラック、ダークアース、レッドブラウン、サンドイエローなど茶系を中心に組み立てた。大角には様々な茶色とクリヤーオレンジを混ぜてコクを狙い、口中は生物感を引き出すよう鮮やかな色を使ってみた。エナメルのブラウンでウオッシングをした後、サンディブラウンなどを使って軽くドライブラシをして仕上げた。 ようやくOHゴモラが作れた事をガレキの神様に感謝――――!!
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