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第8話 『怪獣無法地帯』より 地底怪獣 マグラーTYPET
VOLKS JUNIOR ULTRA WORLD NO:061
 


多々良島の大地にうごめく黒い巨体、それが地底怪獣マグラーだ。フランケンシュタイン対地底怪獣」に登場したバラゴンから綿々と続く改造の系譜、そのどれもが最高の輝きを放っている事にまったくもって驚かされる。窮地をものともせず斬新なアイディアで怪獣を生み出し続けた成田氏の表現力と、紙の上のデザインを忠実に立体化し、尚且つそこに魂を吹き込んだ高山氏の造形力の賜物だと思う。そんな2人の想いを受け取った川岸氏が造型したのが、このマグラーTである。全身黒一色、棘に埋め尽くされた顔と背中、地面すれすれまで顎を下げ、逆に尻尾は思いっ切り跳ね上げる。マグラーTは川岸氏の傑作の一つだと思う。問答無用、地を這う姿がものの見事に表現されている。  
塗装は何をおいても艶消しブラック、マグラーの塗装は兎に角これしかない。ただ、単色という奴ほど手強いものはない。ブラックにも薄い色、赤みがかった色、青みがかった色、白く煤けたような色などいろんな色がある。背中、顔周り、お腹、尻尾、色んなブラックを組み合わせて塗ってみた。墨入れはエナメルのグレー、ブラウンを使い、皺の間に詰まった土埃を表現してみた。  
レッドキングとチャンドラーの格闘から慄くように逃げ出し、ムラマツキャップとハヤタ隊員には猛然と咆哮、ウルトラマンと戦う事なく敗れ去った弱虫マグラー………、しかしカッコよさだけはスペシャルだ!





全高 全長 重量 原型師
130mm 210mm 360g 川岸 敬厳