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第17話 『無限へのパスポート』より 四次元怪獣 ブルトン VOLKS JUNIOR ULTRA WORLD NO:062 |
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思い返せばJr.ワールドのコンプリート、そこに到達するまでには実に多くの難関が待ち受けていた――――。 まず、集め始めた時にはそのほとんどが絶版になっていたという事実。これは大きかった………。店先に残っている僅かなデッドストックを掻き集めるものの、それはほんのごく一部にしかならなかった。後は個人の繋がりか、中古ショップやネットオークションを利用する以外に方法がない。コツコツと地道に買い揃える事数年、ようやく残りも一桁台になった。そんな時だった。最大の難関が待ち受けていたのは………。生産数である。ボークスのO氏とお会いした時、ブルトンの生産数はごく僅かだったという話を聞いた。それもその筈、ブルトンは中古キットショップやネットオークションに出回る事は稀、出たら出たで驚くべき高値が付いていた。ようやく手に入れる事が出来たのは、収集を開始して3年目が終ろうとする頃だった(手に入れた値段は怖くて言えない)………。 そんな希少価値満点のブルトンを世に送り出したのは畑中氏、Jr.のサイズとしてはかなり小振りで、全体の再現度も今一つ。だが、実に味わい深い一品となっている。塗装は上半分をブラックグレー、下半分をダークブラウンで吹き、境目がうまく馴染むようグレー系でドライブラシをかけた。表面の模様は爪楊枝の先にゴールドを乗せて、一つずつくっ付けて表現してみた。それにしてもどちらが前でどちらが後なのか、そもそも前後なんてないのか、こればっかりはブルトンに聞いてみなければわからない。
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