トップページ > ウルトラマンシリーズ > グリーンモンス


第5話 『ミロガンダの秘密』より 怪奇植物 グリーンモンス
VOLKS JUNIOR ULTRA WORLD NO:070
 


グリーンモンスの登場である。意識した訳ではなかったが、植物怪獣繋がり、原型師繋がりという事になった。巨大化したグリーンモンスが夜のビル街に現れたシーンはよく覚えている。緑色の身体と黄色い目、そして中央の窪みから噴出す霧状の液がライトに映えてとても幻想的だった。ウルトラマンのエピソード中、五指に入る素晴らしいシーンだと思っている。上記でも触れたがグリーンモンスの原型は大石氏、皮膚感、質感共に抜群の表現でまとめてある。左右非対称のシルエット、皺や弛みなど流石の仕事で唸らずにはいられない。ちなみに全身に栄えた無数の棘は後付け、これが結構労力を使う………。決して避けては通れないので、これからグリーンモンスにチャレンジされる方はお覚悟を。  
塗装はダークグリーンをベースに墨入れはエナメルのブラックで行った。そこからグリーン系で明度を上げていった。黄色い部分はオレンジ、山吹色、キャラクターイエローで整え、淵をぼかすようにホワイトを足したイエローをエアブラシで吹いた。最後にたっぷりとクリアーを流し込んだら卵の黄身そっくりになった。そうそう、塗装するまで気付かなかったが、棘の先端はパープルになっている。こういう細かい部分までこだわり抜かれているから、今をもっても高山良作氏の造られた怪獣を追い求める原型師さんが沢山いるのだと思う。まさに時を越えた師弟関係だ。



全高 全長 重量 原型師
150mm 65mm 300g 大石 武司