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第15話 『朝と夜の間』より 二次元怪獣 ガヴァドン
 






見慣れたはんぺんのようなフォルムとはちょっと違う。それもその筈、このガヴァドンは成田亨氏のデザイン画を元に高垣利信氏が立体化(実体化と言った方がしっくりくるかも)したものなのだ。ふわふわした不定形の存在、マシュマロか、はたまた空に浮かぶ雲、いやいや魂そのもの、そんな物の怪の雰囲気が見事に具現化されている。  高垣さん自身もインストで触れられている通り、デザイン画からの立体という試みはマニアックなものである。しかしこういった試みは、面白く、興味深く、作り手受け手共にワクワクさせられる。今後の怪獣GKの裾野を広げるという意味においてもとても意義あるものだと思う。以前、同じように川岸氏がギラドラスのデザイン初案を立体化された。甲狼という名でワークショップキャストから発売されたそのキット、組上げた時は眠っていた新しいウルトラ怪獣に出会えたような気がして胸が高鳴ったものだ。もっともっと見てみたいというのが正直な願いだが、デリケートな問題もあって右から左という訳にはいかないそう………。これはとても残念な事である。いつか沢山の眠れる怪獣達が立体化される事を切に望まずにはいられない――――。  
塗装はベースに艶消しホワイトと極少量のブラウンを混ぜたものを使用した。飛行機から眺める雲をイメージしつつ、グレーで陰影を足していく。仕上げは黒い目を描き込んで終了。シンプルさの中にユーモアが感じられるこのガヴァドン、とても気に入っている。

全高 重量 材質 原型師
175mm 70g ウレタン樹脂 高垣 利信