第38話 『宇宙船救助命令』より 砂地獄怪獣 サイゴ
怪獣無法地帯 Monster Classics NO:022
 


怪獣無法地帯、30cmクラスのサイゴ登場である。Jr版のサイゴは前足を上げたポーズ、怪無版の方はオーソドックスな四足ポーズとなっている。いや、そんなポーズの話はこの際どうでもいい。メチャクチャ作り応えがあったという話がしたいのだ。
ズッシリした重み、完璧にトレースされた全体像、そこに造り込まれたモールド、村田幸徳という原型師の思いたけを感じる造型である。その思いを受け取るべく早速製作を開始したのだが、これがもう何度も暗礁に乗り上げる始末………。久し振りのせいなのか、塗装感が中々取り戻せない。ベースの色が全然決まらない。迷いながら、考えあぐねながら、ひたすら色を追い求めた。サイゴの資料写真を眺めてみると、顔と身体の雰囲気が違うのがわかる。軟質の身体に比べて顔は硬質、そのせいか艶もあるように見える。この差をいかに表現するかもまた大いに頭を悩ませる事となった………。こうして出来上がったのがこのサイゴである。難産だった分、愛着もひとしおである。

追記
サイゴを眺めていると、やはり隣が物寂しい。早くキーラが作りたくなってきた………。 




全高 重量 材質 原型
14.5cm 1200g ウレタン樹脂 村田 幸徳