トップページ > ウルトラマンシリーズ > ドラコ TYPET


第25話 『怪彗星ツイフォン』より 彗星怪獣 ドラコ TYPET
VOLKS JUNIOR ULTRA WORLD NO:018
 

彗星ツイフォンが55,860kmという僅差で擦れ違った時、突如、巨大な飛行物体が地球に向って飛来した。高性能レーダーが捉えたその物体の正体は!?その頃、日本アルプス上空を飛ぶジェットビートルはピンチに陥っていた。猛烈なスピードでビートルを追い掛けてくる黒い塊、レーダーが捉えた巨大な物体は彗星怪獣ドラコだったのだ。



ドラコは人気があるという。黒というか深緑というか、固い甲羅のような皮膚がタイル状に全身を覆っている。大きな頭には切れ長の鋭い目、両手は尖った鎌になっており、背中には昆虫の羽のような透き通った二枚羽がある。Jr.ウルトラワールドにも3つのタイプがラインナップされているくらいだから、人気の高さをうかがえるというものである。このドラコ、まったくの新怪獣であるにも関わらず、ウルトラマンと対決しなかった。ギガスと遣り合い、遅れて出てきたレットキング(二代目)に自慢の羽を毟られ、地面にねじ伏せられた所で姿を消した。姿を消したなどと曖昧な書き方をしたのは、はっきりと絶命する様が描かれなかったからだ。僕はレッドキングを倒したウルトラマンが、最後にドラコと闘うのだと信じて疑わなかった…………。が、結果はそうはならなかったのである。どうしてドラコとウルトラマンの対決が実現しなかったのだろう。返す返す残念でならない。それにドラコの扱い方、いくらレッドキングの強さを際立たせる為でも、あれじゃあまりにもドラコが可哀相すぎる、と、今でも強くそう思っている。ドラコタイプT、川岸氏の原型なのだが、文句なしにカッコいい出来栄えである。羽を広げて斜に構えたドラコの眩いばかりの美しさ。完成させた時は時間が経つのも忘れて眺め入ったものである。ドラコの羽はクリアパーツとキャストパーツの2種類があるようで、僕が手にしたのはクリアパーツの方だった。クリアパーツの下地にサーフェイサーを吹き付けると台無しになる(クリアーの意味がなくなる)ので、シンナーにクリアーを混ぜて何度も重ね吹きし、それを下地とした。クリアパーツの塗装はこの時が初挑戦だった為、思うように羽の支脈が表現できなかったのが心残りである。

全高 重量 材質 原型
150mm 270g ウレタン樹脂 川岸 敬厳