|
トップページ > ウルトラマンシリーズ > ダダ TYPET |
|||||||
第28話 『人間標本5・6』より 三面怪人 ダダ TYPET VOLKS JUNIOR ULTRA WORLD NO:004 |
||||||||
警視庁の要請を受け、頻発するバスの転落事故捜査を開始するムラマツとイデ。だが、二人を乗せたバスが12:00きっかりに日向峠をさしかかった時、再び事故は起こった。足を骨折して病院に収容されたイデ。同じ病院に息も絶え絶えの男が運び込まれて来る。やがてその男の口から恐るべき事実が語られる。宇宙生物ダダに宇宙線研究所が占領されたと言うのだ…………。 強烈な印象を残すダダ。一度見たら絶対に忘れる事などできはしない。「ダダ…、ダダ…」 自分の名前を連呼してゆっくりと迫ってくるダダ。子供の頃、嫌いな怪獣の筆頭だった。三面怪人の別名通り三つの顔を自由に取り替え、壁をすり抜け、自在にテレポートしながら神出鬼没の行動を取る。そしてミクロ化機光線銃で人間の身体を縮め、番号の付いた小さなカプセルの中に閉じ込めるのだ。そもそも人間の標本6体を集めに来たというが、なんの為に標本が必要なのか、その目的などは一切語られないままに物語は終わる。あの顔、あの声、あの身体の模様、そして目的も一切わからない…………。不気味で不思議なダダ。それがダダに対する僕の偽らざる印象なのだ。 わからないのはJr.ウルトラワールドの怪獣のセレクトも同じである。同シリーズのスタートを飾るのがウルトラマン、その次に第一話登場のベムラーが来るのは納得できるが、それからザラガス、そしてダダとくる。この脈絡のない発売順番は一体どうやって決定されたのだろうか?人気から言うと先にバルタン星人やレッドキング、ゴモラあたりが来ても良さそうであるが、それはダダより後回しという事になった。これもまた実に不思議である。さて、ダダタイプTは林氏が原型を担当した。インスト(組立ての解説書)にも書いてある通り、林氏はケムール人に次いでダダを、この後、メフィラス星人、ザラブ星人とヒトサライをしでかした宇宙人を立て続けに4体制作していく。これまた不思議な巡り合わせと言わねばなるまい。このようにダダにまつわる話は不思議な事が一杯である。
|
||||||||