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かなめみお
地底怪獣 テレスドンU
Chapter of ULTRAMAN  〜TELESDONU〜
第37話 『小さな英雄』より 地底怪獣 テレスドンU
かなめみお 怪々大行進シリーズ NO:065
 
テレスドン再生である。以前、同じく森下要氏の初代テレスドンを作った。再生は単に頭のてっぺんが平たくなっているだけだからとスルーしていた。しかし、それは大きな間違いだった。実際に作ってみて驚いた。雰囲気がまるで違うのだ。あきらかに全体が肉厚になっている。計ってみると、重さは100g増しになっていた。感覚的にはもっと重くなっている印象がある。それくらいテレスドン再生はパワフルな造形がなされている。だが、それ以上に変化をもたらしているのは首だ。取り付け位置は二つとも同じなのだが、再生の方は随分と頭を垂れている。甦ってぼんやりしているのか、単に頭が重いのか、それともジェロニモンに服従を誓ってのことなのかは分からない。だが、そのせいで上目遣いとなり、凶暴さが滲み出ている。横からみると初代テレスドンよりもカッコいいんじゃないかと思えるくらいのオーラがある。

前後してしまうが、造形は森下要氏だ。僕のガレージキットHPをご覧になっている方にはお馴染みだろうが、知らないという人に少し解説をしておきたい。要さんは長年に渡り怪獣や怪人、その他様々な造形物を創作されている。マンガ家の奥さんと仲がよくて一緒に作品を作ったりイベントに出たり野菜を作ったりされている。ちなみにお顔はアルフィーの高見沢さんみたいだ。更にいうと、コモリプロジェクト第4弾のガッツ星人は要さんが造ったものである。僕とは大学も同じであり、とてもご縁がある。やはりというか当然というか、造りたいものを造るというガレキ職人であり、こんなのまで形にしちゃうの?というアイテムを幾つも発表されている。マゼラン星人マヤ、ゴールドサタン、極めつけはクプクプだ。あり得ないものが次から次へと形になって出て来る。だからこっちもワクワクする。これからも末永くお付き合いしますよ、要さん(笑)



さて、彩色の話に移ろう。基本は初代テレスドンと同じレシピとなる。テレスドンは意外と体色が赤い。なので、今回黒は使わずに一番深い部分にミスターカラーの522土地色を使った。その上から43ウッドブランと29艦底色を調色したものを被せるように吹いた。次にガイアノーツの51赤サビで凹に赤を練り込む。テレスドンの写真をよく観察すると、深い皺が赤いことに気づく筈だ。全体のバランスを見ながらもう少しラインを足したいと思う部分にミスターカラー7のブラウンを筆塗り。119サンドイエローや19サンディブラウンで色のバリエーションを深めていく。特徴的な青い目は34スカイブルーで決めた。イメージとしては初代テレスドンより若干濃く、くたびれた感じを出す為に全体を埃っぽく仕上げてある。



完成後、ドラコ再生と並べて暫し眺める。怪獣図鑑の扱いは決して大きくはない二体だが、こんな風に並べてみると実にカッコいい。あらためて「ウルトラマン」は贅沢な番組だったのだと気づかされた。

















全高 重量 パーツ数 材質
255mm 1600g 21点 ウレタン樹脂
付属品 原型師    
初代テレスドンヘッド 森下 要