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クダフロミ 彗星怪獣 再生ドラコ
Chapter of ULTRAMAN 〜DORAKOU〜第37話 『小さな英雄』より 彗星怪獣 再生ドラコ クダフ ロミ G−WORKS ULTRA SERIES |
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最初に驚いたのは箱を開けた時だ。全てのパーツが綺麗にパッキンに巻かれ、インストと共に整然と収まっている。なんと気持ちがいいんだろう。あまりにもそれが美しかったので、リビングに持って行って妻に見せた。「几帳面な人なんだろうね〜」と感心していた。再生ドラコの原型を造った福田さんの顔が浮かんだ。細面で男前、はにかむような笑顔。造型をして終りではなく、お客さんのことをちゃんと考えている。クダフロミ製のキットはこれが初めてだったが、一発でファンになった。 とはいえだ。正直に告白すると再生ドラコに思い入れはない。美しい羽根と禍々しい両手の鎌を失くしたドラコなど、葱の入っていない味噌汁、氷で薄まったハイボールである。新たな特徴を付加するように頭には四本の角が生え、背中には五本の突起が増え、両手は新造された五本指の手に変った。だが、そんなものは焼け石に水、魅力は初代に遠く及ばない。ならばなぜ、再生ドラコのキットを買ったのか? 理由は一つ、ピンときたからだ。円谷ワンフェスで展示してある原型を見た時、無性に自分の手で色を乗せてみたくなった。 塗装の行程は初代ドラコと同じだ。最初に黒でベースを塗り、ジャーマングレーやシーブルーでアクセントを出す。次にグレーFSで白いラインを筆描きしていく。はみ出したりしても構わない。後でいくらでも修正が利くから、ひたらすら執念で描いていく。こちらは30cmサイズなのでストレスはさほど感じなかったが、同時に作ったボークスJr.は老眼には厳しいものがあった(泣)。深緑色をした重厚な初代とは違い、アトラクで使いまわされた再生は随分と汚れている。そんな雰囲気を意識して茶色を乗せていき、最後にエナメルのデザートイエローを使って埃っぽい感じを出してみた。さて、今回、新たに発見したのはくちばしの白いラインだ。右の方は先端まで伸びているのに対し、左側は途中で消えている。本編画像を何度も見直して気が付いた。こういう新たな発見があるのもガレージキットの楽しみである。 完成した再生ドラコ、ちょっと俯き加減で腰を据え、戦闘態勢に見える。実にカッコいいポージングだ。福田さんの新作キット、これからもますます楽しみにしたい。
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