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怪獣無法地帯 冷凍怪獣 ギガス
Chapter of ULTRAMAN 〜GUIGASS〜第25話 『怪彗星ツイフォン』より 冷凍怪獣 ギガス 怪獣無法地帯モンスタークラシックス NO:8 |
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これほどまでに原型師さんの荒ぶりを直に感じられるキットも珍しいと思います。手に取ったり、触れたり、じっくり眺めたりしていると、粘土の盛り付けや削り出しの行程から、その時の指使い、スタンドの照明までもが透けて見えてくる気がします。気持ちの命じるままにグイグイと造形していく。些細な部分など気にせずに、ただひたすら気を込めて形を造っていく。いえ、決して雑だと言っているわけではないんですよ。細部に至るまでしっかりと造形はされています。ただ、細かい部分なんてどうでもよくなるくらい、とんでもない勢いが感じられるんです。 原型は小浅和大氏です。インストを読んでみると、ギガスが怪獣無法地帯の誇る30cmシリーズ、モンスタークラッシクッスのデビュー作だったとのこと。なるほどと思いました。チャンスをものしたい。良いものを作りたい。大先輩の川岸氏や村田氏に追いつけとばかり、猛る心で造型されていたのでしょう。通りでめっぽう熱いわけです。それがこちらにもしっかりと伝わってきます。 さて、ギガスはご存知の通り、高原竜ヒドラの改造です。腕と下半身はまんまですもんね。でも、そこは成田マジックです。ただの改造では終わりません。雪男のイメージを具現化した新しい怪獣として生まれ変わりました。下半身にはヒドラの時にはなかった棕櫚の毛のようなものが貼り付けられています。驚きなのはキットでもこの毛が再現されており、しかも型抜きされているという事実です。これ一つとっても高いエネルギーで制作されたことが分かります。 塗装はいつもの黒ベースとは違い、白と茶、最終的な仕上がりに近い色から始めました。そこから逆に様々な色を塗り込んでいきます。本編画像をチェックしていたら、ヒドラの緑が所々に見え隠れしていたのでこれを再現することにしました。緑を筆でペタペタと乗せて、その上から薄く蓋をするように別の茶を被せていきます。特別なやり方などはなく、ひたすら根気の作業です。上半身も単調にならないよう、白ならざる白を目指してみました。灰色や茶色、クリーム色なんかも使っています。 これでツイフォンメンバー揃い踏みです。レッドキングにドラコという人気者を従え、センターを陣取ったギガスがなんだか得意気に見えてきます。
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