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第1話 『ウルトラ作戦第一号』より 宇宙怪獣 ベムラー TYPET  
VOLKS JUNIOR ULTRA WORLD NO:002
 

その青い玉は怪光を発しながら竜ヶ森の湖の中に消えて行った………。銀色の巨人ウルトラマンが初めて地球上で闘った怪獣、それがベムラーである。ウルトラマンから「宇宙の平和を乱す悪魔のような怪獣」と評されるベムラーは囚人、いや、囚獣である。もしもベムラーが宇宙の墓場に護送される途中、すきを見て地球に逃亡しなかったら、ウルトラマンは地球に来てはいなかった。図らずもベムラーは、ウルトラの星と地球を繋げるという重要な役割を担ったのである。


第一話、それは飛行機の離陸にも例えられる。いかに美しく完璧に飛び上がれるか?離陸如何によっては高度を安定させれなかったり、最悪の場合は直滑降に墜落する事だってある。第一話はただ単に長い物語の中のワンピースというだけでなく、物語の運命を左右する重要な役割を担っているのである。「初めよければすべて良し」。単純明快な分、この諺の真理は怖い。円谷プロに集った若き才能達。彼らはウルトラマンというまったく新しいヒーローを生み出した。圧倒的な魅力を持つウルトラマンは、30数年後の今でも脈々と受け継がれ新たなファン層を広げている。そんなウルトラマンと第一話で対峙させるにふさわしい怪獣は?生半可な怪獣では視聴者の記憶にさえ残らないだろう。だが、そんな物思いは見事に消し飛んだ。 宇宙怪獣ベムラー、大きく裂けた口から青い熱光線を吐き、退化した腕を補うように背中一面が無数の棘に覆われている。そして極めつけはその顔である。右と左とではまったく印象の異なる非対称の表情。だが、見るものに与える印象はどちらの顔もまったく同じ、凶悪という二文字である。  Jr.シリーズには都合三体のベムラーがある。この大石版ベムラーは一番最初に作られたもの。約17cmに統一されている同シリーズの中で、やや小ぶりに作られている。だが、一向にご心配なく。ベムラーの存在感を際立たせる無数の棘やダラリと垂れた両手、そしてあの凶暴性を剥き出しにした表情は存分に表現されている。

全高 重量 材質 原型
138mm 142g ウレタン樹脂 大石 武司