レジンシェフとうけけ団
深海怪獣 ジグラ
Chapter of 〜ZIGRA〜
『ガメラ対深海怪獣ジグラ』より 深海怪獣 ジグラ
 


正直に白状しますと、ジグラに対して思い入れはありません。むしろ避けてきたといった方がいいくらいです。ソフビ人形もブロマイドも買った記憶はなく、かろうじてジグラが表紙だったガメラ本を持っていたくらいです。やはり、映画の内容が大きく影響しているんだと思います。映画館で観た当時、もちろん子供でしたが、その子供がシラケるくらい物語がつまらなかった。子供って幼稚なものは嫌いなんです。ちょっと大人びたくらいの方がよほど食いつくんですよ。「凄い!」って感じるシーンを待ちわびながら、ずーっとイライラしてソワソワして、結局何もなかった……。そんなわけだから、ジグラのデザインにまで目が届かなかったのかもしれませんね。それからウン十年、ついに「凄い!」と感じる日がやってきました。うけけ団謹製のキットを見た瞬間、心を奪われました。大きく羽根(この場合はヒレかな)を広げ、やや反ったポーズで威嚇するジグラの勇姿。銀色に光り輝く体表と禍々しい赤い目のコントラストが美しくて、作りたいという衝動が全身を駆け抜けました。原型はビルさんです。まさか、海の向こうに住む怪獣ファンにジグラの魅力を教えてもらうことになろうとは……。だけど、これって素敵なことですね。怪獣好きに年齢も国籍も肌の色も関係ありません。同じ怪獣に心を奪われた者同士、通じ合うものがあります。ビルさんの想いがたっぷりと詰まったジグラを見ればそれがよく分かります。塗装は思いのほか難儀しました。これという体色が分からないんです。銀色に目が眩み過ぎて、他の部分に目線がいきません。今回、クラバートの竹添くんに資料をお借りし、映像と写真の両方から研究を進めました。ジグラは青と茶色と銀色で成り立っています。三つの色が反発しないよう、親和性を持たせる事。これが重要だと思いました。銀色の部分には黒、青、茶色と様々な色を塗り重ね、単純な表現にならないことと深みを持たせようとしました。料理でいうところの「コク」ですね。そんな部分も感じてもらえれば幸せです。
ジグラを作ったことで、いつかはレギオンにチャレンジしたいと思いました。パオの傑作レギオン、持ってないんですよね〜。いつの日か巡り合えることを怪獣の神さまにお願いしたいと思います。










全長 重量 パーツ数 材質
320mm 1100g 9点 ウレタン樹脂
付属品 原型師    
なし ビル・グドムンドソン