トップページ > ウルトラマンタロウ > ライブキング
GORT
再生怪獣 ライブキング
Chapter of ULTRAMAN TARO 〜RAIVEKING〜
第2話 『その時ウルトラの母は』
第3話 『ウルトラの母はいつまでも』より 再生怪獣ライブキング
 


この体型は観ていてなかなか辛いものがある。気がつけば僕もお腹に脂肪が付いた。立派な中年のオジサン体型だ。流石にライブキングにまではなっていないが、気を抜くとなるに違いない。あぁ、嫌だ嫌だ。でも、ライブキングはそうでもないらしい。怪獣の一つの特徴に「咆哮」というものがある。ゴジラの咆哮は誰もが一度は耳にしたことがあるだろう。ライブキングはというと、その咆哮は笑い声だ。「ワッハッハ」と中年のオジサンが腹を揺らして笑っているような声。あまりにも奇抜過ぎて唖然とする。ライブキングは笑う。どんな時も大声で笑う。腹にパイプを突き立てられて体液を迸らせても、お腹が爆発して破れたとしても、タロウに吹っ飛ばされて転がっても笑っている。もはや喜劇を通り越して狂気に見えてくる。だからこそなのか、タロウ怪獣は敬遠され気味だ。あまりにも独特過ぎて、正統派で育ってきた世代は観るに耐えないのだろう。かくいう僕もそうだった。アストロモンス、バードンやタイラントなど図抜けている怪獣もいるが、それは極少数に限られる。でも、こんな意識をひっくり返してくれたのが造型家のゴート杉本氏だった。



杉本さんの手によるライブキングはとても魅力が詰まっている。例えば大きなお腹、無数の筋が入っていてまるで表皮をめくった硬球のボールのようだ。頭、首回り、背中には大きさの違う鈴のような丸い球がくっ付いている。顔は存外小さくて、まるでアヒルかカモのようだ。こんな風にじっくりと見ていくと、なんとも可愛らしく魅力的に見えてくる。もし、杉本造型に出会わなかったら、おそらく一生分からなかったことだろう。正しく目から鱗が剥がれ落ちる思いだ。



塗装はシンプルに行った。黒い体表の部分にはタイヤブラック、お腹周りにはサンドイエロー、これをベースにして色を重ねていった。本編を観て研究をすると、体色は単調ではなくとても凝って塗られていることが分かる。グリーン、ブルー、レッド、ブラウンがあちこちにまぶしてあって、さながらふりかけのようだ。決して単調ではないウルトラ怪獣の複雑な色使いがはっきりと見て取れる。瞳は琥珀色をベースに大きな黒い瞳を描き込み、アクセントとして中央にフィールドブルーでもう一つの瞳を描いた。



思い込みで判断してはいけない。ライブキングを作ってみてあらためてそう思った。結果として何も知らずに、(タロウ怪獣は……)と避けてきた自分が恥ずかしい。目を開かせてくれた杉本さんに心から感謝である。と同時に、これからも大いにユニークなタロウ怪獣達と向き合っていきたいと思う。







全高 パーツ数 付属品 原型師
330mm 11点 なし 杉本 浩二