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イーグルクラフト ロボット怪獣 ビルガモ
Chapter of Return of ULTRAMAN 〜PLOOMA〜第41話 『バルタン星人Jr.の復讐』より ロボット怪獣 ビルガモ |
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地球侵略を諦めないバルタン一族。帰ってきたのはウルトラマンだけでなく、バルタン星人もそうでした。しかも今度はJr.、息子ですよ。スマートな親世代とは違ってがっちりした……いささか肥満気味の体格です。宇宙を放浪していた頃と違い、おそらくどこかの星に落ち着いて何不自由なく暮らしているんでしょう。勝手気ままなバカ息子っぽい様子が想像出来ます。そんなバルタン星人Jr.が地球侵略の先兵として使ったのがビルガモです。建設中のビルに潜り込み、密かに改装し、ビルと頭部や手足パーツを合体させて誕生させました。人間の心理までもをコントロールしようとしたのかは定かではありませんが、このビルガモ、外観からは怖さは感じません。それでところか一度見たら忘れられない、なんともキッチュなデザインです。女子からは「可愛い〜」って声があがりそうです……苦笑 造型したのはイーグルクラフトの南田哲郎氏、着ぐるみの雰囲気をそのまま落とし込んだような手作り感満載のキットになっています。ご本人曰く、『スチロール材の切り出し成型、そのヨレヨレ感を出すのに苦労しました』とのこと。その甲斐あってガレージキットでしか味わえない、実に濃いビルガモになっていると思います。しかもですよ、愛くるしい大きな目はガラスカップを、両手の先端から発射されるショック光線の発射口にはミラーストーンを使うというこだわり様です。こだわりにはこだわりで返したいから、僕は付属のミラーストーンを使わずに、ガラスポールを埋め込んで更に目立つように仕上げました。こういった原型師さんとの見えないキャッチボールもキット制作の楽しいところです。 彩色はどんなものでも苦労しますが、その中でも金と銀は特に扱いが難しいです。今回はまさにその鬼門の色が全体に使われています。ベースにはジャーマングレーを塗りました。理由は上に塗る金と銀の発色を立たせる為、もう一つは塗装が剥がれた際に地の色が薄っすらと見えてそれがアクセントになるからです。ちなみに出っ張った口の部分と下半身のビルの正面部分は銀になっていますので、塗り分けの際には気をつけてください。いや、それ以上に大変なのは身体のあちこちにある黒い部分です。大きいところは資料を見れば間違えないと思いますが、足の両サイドや腕(というより手かな)の両側にも黒がありますのでくれぐれもお忘れなきよう。塩ビ版の口はもう少し白を霞ませ、光が透過しているように表現したかったのですが、残念ながらそれほど上手くはいきませんでした。(あーでもないこーでもない)と考え、実践して、失敗したり成功したり。すべてにおいていえるとことですが、積み重ねですね、やっぱり。逆に上手くいったのは表面のくすんだ雰囲気。こちらは筆で茶色やグレーを塗り込みつつ、エアブラシで金を吹いて調整しました。インスタにアップしたビルガモを見て、「謎のスペース金属感」と書き込まれた方がいましたが、とても嬉しかったですね。あぁ、伝わった〜って。こういうところもまたこれまでやってきた経験が活かされたところです。
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