自衛隊のシーモンス爆破が決行された。激しい炎がシーモンスを包む。耳をつんざくような雄叫びと共に、電撃が走ったかのようにシーモンスの角が輝き出す。「シーモンスをいじめると角光る。角光ればシーゴラスも怒り…………」、唄の続きを思い出す郷、やがて大津波を巻き起こしながらシーゴラスが現れた―――。
シーモンスの危機を知って大津波と共に現れたシーゴラス。唸り声を受けて波がめくれ上り、東京めがけて押し寄せていく。その様はまさに海神のようで美しくすらある。ウルトラマンは大津波を食い止め様と大技ウルトラバリアーを使い、シーゴラスに向けて波を弾き返す。だが、著しくエネルギーを消耗してしまい、二大怪獣と闘うだけの力は残っていなかった…………。四足のシーモンスと異なって二本足で立つシーゴラス。鼻先に伸びた巨大な一本角と、雄々しいたてがみのような後頭部のヒレが大きな特徴である。シーゴラスもまた帰りマンの中では五本の指に数えられる名獣である。そんなシーゴラスとシーモンスが互いの角を輝かせた時、唄にあった最後の歌詞、「海も、天も、地も怒り、この世は地獄となる」という一説が現実のものとなる。竜巻だった…………。船もビルも道路も橋も何もかもが二大怪獣の起こした竜巻によって破壊されていく。その迫力たるや見事なもので、円谷特撮の一つの頂点を見せてくれる。まだご覧になられてない方は、騙されたと思ってこの機会に見ていただきたい。さてシーゴラス、こちらもシーモンスと同様光野氏が原型を担当した。雄牛のような猛々しいシーゴラスをオーソドックスな立ちポーズでまとめてある。だが、敢えて難を言えばポージングの動きのなさが、折角の緻密な造形を薄く見せてしまっている。劇中のシーゴラスは、怪獣というよりも動物といった方がしっくりくるような素振りだったので、もう少し躍動感のあるポーズで見てみたかった。
全高 |
重量 |
材質 |
原型 |
173mm |
304g |
ウレタン樹脂 |
光野 正広 |
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