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かなめみお 電磁波怪人 メシエ星雲人
Chapter of Return of ULTRAMAN 〜ALIEN MESSIE〜第45話 『郷秀樹を暗殺せよ!』より 電磁波怪人 メシエ星雲人 かなめみお 怪々大行進 N0.076 |
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昨今、ウルトラのガレージキットもアイテムの幅がますます広がっていると感じます。このキャラはさすがに出ないだろうと高を括っていたら、30cmのリアル造型でどーんと現れたり。クプクプにも驚きましたが、このメシエ星雲人にも相当な衝撃を食らいました。だってメシエ星雲人ですよ? そりゃ好きな人もいるとは思いますが、どう考えたって極々少数でしょう。とても採算が合うとは思えません。ちなみに僕も思い入れはありません。全身緑色の赤いギョロ目、頭でっかちで背中には取って付けたような三角形の黄色いヒラヒラが揺れている。研究の為にあらためて本編を観ましたが、走る時に頭がズレないよう支えてるんです……。もうね、失笑モンですよ。そんなメシエ星雲人を愛情たっぷりに造ってしまうのはやっぱりこの方、森下要氏です。振り返ると最近は要さんの作品を立て続けに仕上げてますね。クプクプもアイロス星人も然り。理由はやっぱり「衝撃と新鮮」なんですよね。エッ!という気持ちとワーッという気持ちが混ざり合ってぶつかってきます。その結果、手に取っているという。まんまと要さんの策略に嵌っている気がします(笑) だからこちらも一切の手抜き無し、最高のメシエ星雲人に仕上げてやろうと臨みました。 緑一色だから簡単なんてことは絶対にありません。緑もいろんな種類があり、そこには茶色や青色や黄色だって隠れています。いつものように全体をガイアノーツの艶消し黒で縁取りした後、ミスターカラーのアクリルを使って塗り込んでいきます。暗緑色(15)を手始めに、グリーン(6)や別の暗緑色(124)、グリーンFS(302)を使って細かな色のメリハリを作ります。着ぐるみを観察すると黄色に寄っている部分と青緑をした部分があり、カーキ(55)や濃松葉色(320)、コクピット色(127)で色の違いを表現します。頭の筋から全身にはレーダァブラオン(520)を筆で塗り込み、くすみや陰影をつけました。青緑を強調する為にブルーFS(326)を加えたりもしています。ラッカーを使った箇所は主に瞳の濁りを表現する時と、黄色いヒラヒラをくすませる時です。黄色をそのままにしておくとやけに浮いてみえます。だから、薄くフラットブラウンを乗せてそれをティッシュで拭き取ります。気に入った紋様が出るまで根気よく。こういう細かなこだわりは絶対に仕上がりに効いてきますので試してみてください。 着ぐるみよりもカッコ良くを目指してみました。先にインスタで公開したんですが、カッコいい、リアル、見直したという言葉をいただきました。どれだけメシエ星雲人に貢献したんだろう。感謝して欲しいです(笑) 最後に地球に伴った尖兵と一緒にパチリ。 「ロボネズ、郷秀樹を暗殺せよ!」
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