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ATRAGON-GK 磁力怪獣 マグネドン
Chapter of Return of ULTRAMAN 〜MAGNEDON〜第20話 『怪獣は宇宙の流れ星』より 磁力怪獣 マグネドン アトラゴンGK ULTRA MONSTER SERIES NO:14 |
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地味な側の怪獣ではあります。激しく街を破壊したり、MATと壮絶な攻防をすることもありません。ましてやウルトラマンを絶対絶命に追い込む事もないです。ただ、スヤスヤと穏やかに眠っている。ガヴァドンBやスカイドンに通じる一族、我が家で言うところの老犬といった印象です。その反面、存在は途轍もありません。溶岩の塊が地球の磁気を帯びて生命を宿したのですから、バラバラにしようが溶かそうが、地球にいる限り復活してしまいます。まさにアースが生んだマグマ大使……もとい、マグネドンなのです。 形は僕の大好物である四つ足です。黒い身体には赤い角が左右に四つずつ、鞭のような尻尾の先にも同じく赤い角が生えています。シンプルで実にカッコいいフォームです。いつの日か30pサイズで出ないものかと待ち望んでいたんですが、アトラゴンの宮崎氏によって実現されました。凝り性の宮崎さんですから、パーツ割りがもう細かい細かい。電飾対応としてボタン電池を仕込むリングパーツや、左右に這わせる配線の溝を隠す為の短冊のようなパーツなど、他ではちょっとお目にかかれないようなものがわんさかあります。頭頂部のパーツ割りも変化球でパテ埋めはかなり難儀します。まぁこれがアトラゴンのキットなんですけどね(苦笑)「仕上げたら見せますね〜」なんて軽口を叩いてからもう10年が経ちました(2011年6月発売)。今もお元気だったら「遅すぎますよ」って苦笑いされるだろうなぁ。取り敢えず、天国に向かって報告いたします。 彩色は赤と黒なのでそれほど苦労はしないだろうとタカを括っておりました。ムック本だけでは分からない部分を探り出そうと、いつものように本編をテレビで上映。すると…マグネドンって青いじゃないですか!いやぁ、びっくりしました。撮影が進む初期の段階では全身はかなり青味がキツいんです。そこから段々色が落ち、汚れたりしながら薄まってはいくんですが、今度は泥汚れが物凄い。しかも、一瞬ちらりと映る爪がかなり黄色味を帯びてます。やっぱり写真と自分の脳内映像だけでは分からないところが沢山ありますね。 ベースはガイアノーツのフラットブラックを使いました。次にタミヤカラーのミディアムブルーを筆塗り。乾いたらマホガニーや赤褐色を乗せていきました。大角はマルーンやあずき色などを混ぜてエアブラシで吹き、もう少し色をまろやかにしたかったのでその上からクリアオレンジを吹きました。最後にエナメルのデザートイエローで被った泥が渇いて白くなったような表現を作ってみました。汚せば汚すほど命が宿ってくるような不思議な感覚を味わいました。こういうチャレンジもまたガレージキットの楽しさ、豊かさですね。皆さんもぜひ試してみてください。
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