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アス工房 昆虫怪獣 ノコギリン
Chapter of Return of ULTRAMAN 〜NOKOGLIN〜第26話『怪奇!殺人甲虫事件』より 昆虫怪獣 ノコギリン アス工房 モンスターズコレクション NO.1 |
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何を考えてるんでしょうねぇ、浅川さんという原型師さんは。栄えあるシリーズの出発点に、普通、ノコギリンを選びますかねぇ。しかも見てください、これ。ほとんど40cm近いビッグサイズときてます。仕事場のモンスターギャラリー棚には到底収まらず、大石さんのボークスキングギドラや橋本さんのガイガンやエレキングなんかが鎮座している特製の棚にしか入りません。元来この棚は選ばれし名獣達がオーラを発する場所なんですが、この度、その一角に巨大な昆虫が加わる事となりました。これだけでもう事件です……(苦笑) ノコギリンは新マン中期の怪獣です。フォルムはどこから見てもクワガタですね。取り立ててデザイン的に面白いことはないんですが、唯一、足の形状は特徴的です。おそらく昆虫の肢をイメージしたのでしょう。しかし、どちらかというと木の枝か太い根っこみたいです。しかもこれ、塗装する時に邪魔で仕方ありませんでした(笑)そんなノコギリンを造型した浅川さんですが、インスタによれば虫が好きだとのこと。そんなシンプルな理由でこれだけ巨大な昆虫怪獣が出来てしまうのですから、「好き」というエネルギーは凄まじい力があるとあらためて思います。 さて、塗装です。結構な苦労の連続でした。難関の一つは瞳ですね。大きくて丸い瞳の中を筆で手描きする必要があります。本編を見返し、瞳が大映しになったところを写メして徹底的に研究します。黄色と茶色を軸に塗りましたが……細かい部分までは写真に拾えないですね……。瞳の塗装はこだわれば必ず出来るので、これからやろうと思っている人は何度でもトライして諦めずに追求してみてください。もう一つの難関は全体のカラーリングでした。ノコギリンは黒っぽい部分が多いから、そのまま黒を使ってしまうとつまらなくなってしまいます。そこで、青や茶色を黒の中に加えていき、上から薄っすらと埃を被ったようにしてみました。赤爪の手や頭の中央にある触覚にも埃をつけています。こうするとなんとなく生物感が生まれます。 仮組、サフ塗りして随分長いこと放置していたんですが、ようやく仕上げまでもってこれました。庭先で鳴くセミの声に、おそらく僕の中の夏が揺り動かされたんでしょう。なんてね、お後がよろしいようで。
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