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かなめみお 雪女怪獣 スノーゴン
Chapter of Return of ULTRAMAN 〜SNOWGON〜第40話 『まぼろしの雪女』より 雪女怪獣 スノーゴン かなめみお 怪々大行進 N0.67 |
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まるで毛皮のローブをまとったようなゴージャスなお姿です。しかし、やることは猟奇的でえげつない。新マンを自慢の冷凍光線でカチンコチンに凍らせたかと思うと、両手両足、首までもぎ取って放り投げるという荒業。「ポキポキ」と骨の折れる響きには子供心にドキンとしましたよ……。そんなスノーゴンもついに30cmサイズのラインナップに加わりました。原型は森下要氏。これまでにもザサーンやムルチなど新マン怪獣を世に送り出してきた要さんですが、なぜ故、次の選択肢がスノーゴンだったのかは不明です。やっぱりあの強烈なシーンがトラウマとなって残っていたからなのか。いつか尋ねてみたいと思います。それにしても全身を白い毛に覆われたスノーゴンの造型は、相当に大変なものだったと想像できます。硬いレジンで柔らかい毛の流れを表現すること自体、途方もないことです。しかし、それを見事にやり遂げた匠の技は本当に素晴らしい。要さんには「毛モノ師匠」という新たな称号が加わりました。 さて、これだけの造形を見せられると、塗装もおろそかには出来ません。いつも以上に気合いが入りました。スノーゴンは全身ほぼ白一色ですが、そこを白でベタ塗りするのは能がありません。寒さや冷たさを感じさせる色は何か? 考えたのは青でした。それも氷河の青です。まずは薄い青でベースを作っていきました。次にもっと深い青を部分的な箇所に乗せ、陰影を作り出します。そして茶系をアクセントに、膝や足、手の先などを汚していきます。その上から黄色寄りの白をエアブラシでまんべんなく吹き付け、青や茶をぼかしました。しかし、まだ全体的な印象は青味が強い。そこで白をドライブラシします。白の奥に別の色を閉じ込める。そんな感覚ですね。もう一つこだわったのは瞳です。透明パーツにクリアーブルーを吹き付け、瞳を内側からはめ込みます。その際、目の上下に黒に近い青を塗り、瞳を強調するようにしました。ちょうどアイシャドーの役割です。一切電飾はしていないのですが、角度によって瞳がキラキラと光ります。やっぱり雪女怪獣ということで、瞳は美しく見せないといかんと思いました。新マン後期の怪獣がラインナップに加わると、コレクションの幅が一気に広がるような気がします。
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