第1話 『怪獣総進撃』 第2話 『タッコング大逆襲』より オイル怪獣 タッコング
VOLKS JUNIOR ULTRA WORLD NO:151
 

「ウルトラセブン」終了後、2年半を経てスタートした「帰って来たウルトラマン」、地球を訪れた4人目のウルトラマンが最初に闘ったのがこのタッコングだった。全身を覆う吸盤、丸みを帯びた独特のフォルム、お腹の辺りから突き出した獰猛な小さな顔、タッコングもまたウルトラ史上最も知名度のある名獣の一つである。そんなタッコングの原型を手掛けたのはお馴染みの杉浦氏。真横から見ると球形、正面から見るとおにぎり型のタッコングの形状が実に的確に再現されている。尻尾の先がクルリと巻いたあたりもお茶目で好感が持てる。  
一度離れたガレージキット、久し振りに筆を握って相対したのがベムラーとタッコングであった。塗装をやる事はやったがどうにも思った感じにならない。ブランクが如実に現れた格好だった………。よって数年後に再塗装を施した。以前のカラーリングはブラウンに寄っていた為、どこか茹で蛸のような印象があった。今回はベースをブラックで、そこから軍艦色やニュートラルグレーでエアブラシをおこない、アクセントとしてエアブラシでブラウンを吹いた。吸盤はエナメルのブラックを墨入れして皺を際立たせた後、レッドブラウンでブラッシングして、最後に全体をクリアーの光沢スプレーを吹いて水に濡れた感じを出してみた。中空成形ではなく全身レジンの塊であるタッコングの塗装は、中々の重量級で腕が疲れた。同様の状態で30cmサイズが発売となると、腱鞘炎になる人が続出するのは間違いない。




全高 全長 重量 原型
165mm 185mm 575g 杉浦 千里