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第32話 『落日の決闘』より 変幻怪獣 キングマイマイ(成虫) VOLKS JUNIOR ULTRA WORLD NO:128 |
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このエピソードで記憶に残るのは夕日、暮れ行く太陽の下で繰り広げられるウルトラマンとキングマイマイの決闘は美しかった。脚本は千束北男こと飯島敏宏監督、コミカルなドラマの芯にさり気なく親子愛が描かれている。 羽を広げたキングマイマイの立ちポーズ、Jr.ワールドの中ではかなりの大型キットだ。ここまで作る機会が遅くなった理由は羽にある赤い丸、エアブラシであの丸を描く自信がなかったからである。だが、キットももう残り少なくなって来た。自信がないからといって敬遠してばかりもいられない。そこで今回、思い切って手を伸ばしてみたという訳だ。 いつも通り整形をし、洗浄し、パテ埋めをしてサーフェイサーを吹く。ここまでは至極順調、体色の塗装はベースにブラックとレッドブラウン、フラットブラウンで墨入れを施し、全体的にぼんやりと赤味が出るようにした。最後にお腹から上を軽くゴールドでドライブラシして仕上げた。羽はサンドイエローを基調に、グリーンやイエローでタッチを入れてみた。そしていよいよ問題の赤い丸である。ブラウンを溶いて容器に入れ、震える手でエアブラシの先端を向ける。とその時――、つるっ!!左手からキングマイマイが滑り落ちた!40男の全反射神経を使って落下を防ごうとしたがやはり歳には勝てず………、キングマイマイは床に落ちて6パーツに分かれて弾け飛んだのだった………。あまりの不甲斐なさに自分に悪態を付きつつ修正し、その怒りのままに赤い丸を吹き付けたのだった。
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