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第1話『怪獣総進撃』より第51話『ウルトラ五つの誓い』まで 帰って来たウルトラマン TYPET  
VOLKS JUNIOR ULTRA WORLD NO:035
 

先日、俳優のHくんから電話が掛かって来た。「よぅ、どうした?」なんて会話から互いの近況を伝え合った後、ふいに「小森さん、ウルトラマン好きでしたよね」と言われた。それまでの会話からまったく繋がりのない話題の振られ方。時々この人はこういう会話をするので慣れている。だから、「ウルトラマン、好きだよ。帰って来たウルトラマンが僕の中のベスト」、そう答えた。すると、「じゃあ替わります」って。電話に出て来られたのはあの団次朗さん、帰って来たウルトラマンその人だった。………正直何を話したか覚えていない。電話を切った後、妻と娘から「はいっ!はいっ!」て何度もお辞儀してたよと笑われた。憧れのヒーローとこんな形で会話をするなんて………。そのきっかけを作ってくれたHくんに感謝だが、その時は「突然替わるなよな!準備がいるんだよ!」って怒鳴ったのは言うまでもない。

帰って来たウルトラマンの塗装、なかなか気乗りがしなかった。理由は全身を覆う細いレッドラインである。あれは筆塗りしかありえない。人間、よほどモチベーションが高くないと、忍耐極まる作業からは逃げたくなるものである。その日は何があったのか今では覚えていないが、よほどいい日だったのは違いない。
原型を作ったのはウルトラマンCタイプT、ウルトラセブンタイプTに引き続き圓句氏である。ウルトラブレスレットが変形したウルトラスパークを高々と掲げたポージングが決まっている。ベムスターに敗れたウルトラマンにウルトラセブンがプレゼントしたのがこのブレスレットだった。塗装はウルトラマンと同様、ベースにグレーを吹いて、そこからシルバーでドライブラシをしていった。予想した通り、レッドラインの塗装は困難を極めた……。ウルトラブレスレットの先端には細いアンテナのようなものがある。これは真鍮線で自作してみた。

全高 全長 重量 原型
195mm 75mm 35g 圓句 昭浩