真打登場です。その名もモグネチュードン。物語はまったく覚えていませんが、モグラとナマズが合成された奇妙なシルエットは記憶の片隅に根付いております。ウルトラ界にはツインテールという足下に顔がある怪獣がいますが、モグネチュードンは更にグロテスクです。前後に顔があり、しかも、下はまんまナマズです。これが引きずられて歩くんだからとんでもないインパクトです。「スペクトルマン」の怪獣達は円谷プロが生み出した怪獣とはひと味違います。どこか泥臭く、剥き身のままであるが故に怖ろしく、奇妙で、子供心には嫌悪感すらありました。しかし、一度観たら忘れないという強い効果があったのも事実です。そこが製作者、うしおそうじ氏の狙いだったのだと思います。僕はまんまとその術中に嵌ったワケですね。
キットはダストマンやネズバードン同様、ハイライトから発売されました。原型はseiji氏。ネズバードン同様、皺のないつるんとした体表が完璧に造型化されています。レジンの塊であるにも関わらず、触ると柔らかそうな印象を抱かせるのは、優れた技術の証でしょう。このシリーズ、あまり人気が無かったということで現在はストップしています。なんとも勿体ない! いつかまた、不思議な怪獣達がラインナップされることをファンとしては願っています。
塗装はかなり難儀しました。僕は「スペクトルマン」のDVDもブルーレイも持っておりませんので、ハイライトの代表である岡氏にお願いして、本編から抜き取った写真をたくさん送っていただきました。動画はYouTubeにて検索。主題歌のバックに動くモグネチュードンの姿を見つけ、何度も繰り返し見ました。モグラの頭は茶色っぽく、ナマズの顔は緑色をしています。全体は黄土色で覆われ、これが見事にマッチングしてるんです。その組み合わせを違和感なく繋げることに時間がかかりました。こだわりは手の平のブツブツ。送られてきた写真を元に、一つ一つ筆塗りしています。なんにせよ、ユニークな怪獣に楽しませてもらいました。
全高 |
重量 |
パーツ数 |
付属品 |
180mm |
775g |
9点 |
なし |
材質 |
原型師 |
|
|
ウレタン樹脂 |
Seiji |
|
|
|