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イーグルCRAFT
雷雨怪獣アメゴン
Chapter of CAPTAIN ULTRA 〜AMEGON〜
第16話 『雷雨怪獣アメゴンあらわる!!』
第22話 『怪獣軍団あらわる!!』
第23話 『くたばれ怪獣軍団!!』より 雷雨怪獣アメゴン
 

「キャプテンウルトラ」、観てました。間違いなく。でも……細部の記憶はもはや彼方です。アメゴンの資料を読むと、「リュミット星のカニス湖から宇宙原人の笛に呼ばれて甦った」とあります(そんな設定だったんだ……)。とはいえアメゴンの存在は比較的強烈に残っています。多分、ノートにラクガキしてたんじゃないかと思うんですよね。三角形の頭に鋭い歯、悪い目つき。子供には実に怪獣らくし映った筈だから。
原型はキャプテン怪獣を次々と送り出されているイーグルCRAFTの南田哲郎氏。氏の作品では以前、メタリノームを作ったことがあります。気泡には泣かされましたが、原型自体は実に素晴らしいものでした。アメゴンはメタリノームと比べると小振りに造型されています。個人的にはもう少し大きなものが好みなのですが、それは無いもの強請り。目の前のキットを存分に楽しむのが正解です。さてアメゴン、上記した通り、顔は実に怪獣らしい。コブラのような表情です。特徴は腕の両側にあるムササビのような膜。これが尻尾みたいに後ろまで伸びているので、後ろ姿は十二単のようだと仰る方もいました。両足と背中はモザイク模様になっていて、塗装ではこれが鬼門になるなぁと感じつつ組み立てました。
まずはいつもの通り、ベースにブラックでメリハリを付けます。次に顔やお腹、膜の内側にはキツめのブルーを何層か塗り、筆で所々にグリーンを置いていきました。そこまでやったら今度は両足と背中周りに取り掛かります。実際の着ぐるみは茶色に塗ったベースの上から様々な形に切って色を塗ったウレタンを貼っていったものだと考え、そのように見えるようにしました。要するに、多色の色を使い分けながらの筆塗りです。とても地道な作業ですが、これをやることによって仕上がりが格段に違ってきます。塗りあがったら薄いブラウンで全体を馴染ませました。腹や膜の内側にはスカイブルーを吹き付け、最後にホワイトパールで味付けです。アメゴン、今見ると実に斬新な配色がなされており、宇宙モノに賭ける東映の心意気が透けて見えるような気がします。







全高 重量 パーツ数 材質
270mm 800g 9点 ウレタン樹脂
付属品 原型師    
なし 南田 哲郎