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ハイライト
公害怪獣ダストマン
Chapter of SPECTREMAN 〜DUSTMAN〜
第11話 『巨大怪獣ダストマン出現!!』
第12話 『よみがえる恐怖!!』より 公害怪獣ダストマン
 
まさかのアイテムがやってきました。「スペクトルマン」に登場するダストマンです。原型を造ったのはハイライトの岡悟氏。皆さんの「エーッ!」という悲鳴が聞きたくて製作しましたってインストに書かれております。仰る通り、ほんとに「エーッ!」ですよ(笑)ダストマンを30cmサイズでキット化するなんて無謀……。いやいや、「欲しいもの、無いものは作ってしまえ」のこれぞガレキ魂そのものだと思います。天晴れです!
僕は多分、本放送でダストマンを観ています。ただ、それ一回きりです。だから物語の記憶はありません。それでもダストマンが脳裏に焼き付いているのは、怪獣図鑑の表紙だったからでしょうね。「怪獣カラー図鑑」。スペクトルマンとダストマンが組み合った姿がドーンと一枚で構成されています。デザイナーさん、よくぞダストマンを本の顔にしたよなぁ。英断なのか、やけっぱちなのかは定かではありませんが、インパクトは十分。そのおかげで、数十年経った今でもあの顔を覚えているわけですから。
話は少し逸れますが、ダストマンもまた怪獣の父である高山良策さんの仕事だったんですね。公害をテーマにしたデザインには、後ろめたさや醜さ、怖ろしさを感じます。しかし、それだけではありません。ダストマンの表情にはユニークさが刷り込まれています。これは高山さんの手腕、いや、心根だと思います。本当にさすがです。それに、こういっては失礼ですが、どこか高山さんとダストマンが似ているような気もします。
塗装は本の表紙をレシピにしました。ベース色は黒です。その上に茶色や青色を乗せていきました。汚れ、サビ、埃などを表現する為に、はみ出した色は全部そのままにしてどんどん重ね塗りしていきました。難しかったのは目ですね。茶色く濁ったダストマンの目には赤色の筋が幾重にも入っており、上手く調和しないと取って付けたような感じになってしまいます。これで良しと思えるまで、四〜五回は塗り直しました。ダストマンの哀愁が溢れた目、いかがでしょうか。最後に、モデリング部のkazさんに仕上げたもらったスペクトルマンでコラボ。これで怪獣図鑑の立体版が完成しました。






全高 重量 全パーツ数 材質
310mm 1000g 13点 ウレタン樹脂
付属品 原型    
手の周りのヒレ、
細いベルト
岡 悟